北欧のイケメン(?)現役高校生メタルバンド、シュトゥルム・ウント・ドラングがアノ名曲を

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フィンランドでは、いまや国民的スターの座にのし上がり、ドイツ、スウェーデンなどの欧州各国で、特に同年代のティーンから絶大な人気を誇るシュトゥルム・ウント・ドラング。イケメンとしてそのルックスも人気の秘密のひとつらしい。写真を参照してほしい。

ジューダス・プリーストやアポカリプティカなど、それぞれがお気に入りのバンドTシャツを着ているアーティスト写真が、なんとも高校生らしく初々しい。

本国フィンランドでプラチナ・ディスクに認定されたデビュー・アルバム『ラーニング・トゥ・ロック』(07年発売)に続き、2ndアルバム『ロックンロール・チルドレン』が既にフィンランドにてチャート2位を記録し、ますますその勢いを増しているという。

そのフィンランドの国民的スター&イケメン現役高校生メタル・バンド、シュトゥルム・ウント・ドラングだが、2008年5月に東京・リキッドルームで開催された<Finlandfest08>出演のため、すでに初来日を果たしている。メンバーは日本の観客のノリの良さを「日本のファンは世界一」と賞賛。日本のカルチャーで一番印象に残ったものは「渋谷の女のコ達!」なんていうコメントも残し、早くも親日ぶりを発揮していた。

そんな彼らに、日本の所属レコード会社BMG JAPANのHPで、9月に「シュトゥルム・ウント・ドラングにカバーして欲しい曲は?」という内容のアンケートを行ない、集計結果の中からバンド自ら選んだ楽曲が日本盤のボーナス・トラックになるという企画を実施した。

同郷の大先輩バンドのハノイ・ロックスや、北欧メタルのパイオニア、ヨーロッパの曲などが最終候補となったが、最終的にバンドが選んだのはアイアン・メイデンの名曲「フィア・オブ・ザ・ダーク」。アイアン・メイデンはシュトゥルム・ウント・ドラングが最も憧れるバンドでもあり、この曲は<Finlandfest08>でも演奏をしたお馴染みのカバー曲でもあった。

このボーナス・トラックは本国フィンランド盤にもヨーロッパ盤にも入る予定はないため、海の向こうにいる熱狂的なファンの間では既にジェラシーの声が上がっているらしい。

そして、いよいよ12月3日、2ndアルバム『ロックンロール・チルドレン』が日本で発売される。

小気味の良いギターの刻みから導き出されるの北欧メタル独特の大げさなリフ。シンセとストリングスが音に厚みを加え、歌メロは哀愁あふれるメロディアスなライン。割り込んでくるギターソロは、当然のごとくネオクラシカルな高速パッセージ。この世界が好きな人にはたまらない要素をふんだんに詰め込んだ、典型的な北欧メタル・サウンドを聴かせてくれるのだ。

しかし、このサウンドを構築しているのが現役高校生などとは、聴いただけではまったくわからないほど、緻密な曲構成や楽器演奏のスキルの高さは素晴らしいものがある。

そして問題の「フィア・オブ・ザ・ダーク」だが、ほぼ完コピ。リズムがつたない面もところどころに現出するが、それを覆い隠すほどの勢いと、なんといっても、この曲が好きだと言う気持ちがビシビシと伝わってくる演奏だ。ファンは必聴。

◆iTunes Store Sturm Und Drang(※iTunesが開きます)
◆BMGジャパン シュトゥルム・ウント・ドラング ページ
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