KREVA、「成功」着うた(R)配信スタート

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3ヶ月連続リリースとなる配信限定シングル、その第1弾「成功」が1月7日より着うた(R)配信となった。「ストロングスタイル」以来、実に1年3ヶ月ぶりの新曲、聴いていただけたであろうか。

この「成功」、KREVAがまた新たなステージに立ったことを証明するにふさわしい1曲となったようだ。重心の低いブレイクビーツとハンドクラップが重なることで生まれるタフなビート感。その上を優雅に踊るように揺れるエレクトリック・ピアノとドラマティックなムードを演出するシンセ・ストリングスのフレーズが、まるで極上のラヴソングを唄うようにハモっている。この両者が融合して生まれるグルーヴのダイナミズムが、最高にフレッシュだ。

以前お伝えしたように、トラックのアレンジャーに迎えられたのは、さかいゆうだ。『MTV UNPLUGGED』ではピアニスト&コーラスとしてだけではなく、むしろバンマス(=バンドマスター、いわゆるバンドのリーダー)のような役割さえ担ったという彼は、天性のソウルを湛えたシンガーソングライター。さかいゆうとの出会いは、2008年のKREVAにとって運命的な何かを感じさせるものだったという。ふたりの才能が交われば、さらなる音楽の高みを目指せるという希望がこの「成功」のトラックを誕生させたのであろう。

そこに乗るKREVAのラップが、自己のアイデンティティに貫かれた素晴らしき世界。終始日本語で綴られたリリックが描くのは、<お前の成功は俺の成功/俺の成功はどう?/もしそうなら/そりゃもう最高/行けるとこまでどこまでも行こう>というフックのリリックが象徴するように、自分と他者の幸福の連鎖こそが、次なる成功を導くという最上のポジティヴィティが描かれている。

止まることなく行動し、未だ誰も見ぬ未曾有の結果を残し続けてきたKREVAがラップするからこそ、揺るがぬリアリティが宿るリリック。そんな熱いメッセージ性とは裏腹に、KREVAのヴォーカルは穏やかな温度を感じさせるもので、そのトータルバランスをして、KREVAブランドのポピュラリティが高められているところが作品の品質の高さを物語る。

2009年、KREVAのヒップホップはJ-POPの潮流を変えるエポックな足跡を残すことだろう。まさしく歴史は動いているのだ。

<KREVA CONCERT'09「意味深2」>

2009年4月8日(水)
@大阪城ホール(問)夢番地 06-6341-3525
2009年4月18日(土)
@横浜アリーナ(問)ディスクガレージ 03-5436-9600
2009年4月19日(日)
@横浜アリーナ(問)ディスクガレージ 03-5436-9600
料金:6000円(税込)
◆チケット情報&購入ページ
◆iTunes Store KREVA(※iTunesが開きます)
◆KREVAオフィシャルサイト
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