新倉瞳、柔らかな指先から真珠の音色を生み出すチェリスト

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2008年12月に、アルバム『トロイメライ』をリリースしたチェリスト・新倉瞳。シューマンの「トロイメライ」を表題曲としたこのアルバムは、2006年夏にアルバム『鳥の歌』でデビューしてから2年間の悩みや葛藤を経て、楽しい時よりも辛い時や悲しい時に聴きたいと感じられる選曲で作り上げた名曲集だ。

このアルバムには表題曲のほかにも、シューマン「幻想小曲集」、バッハ「G線上のアリア」、マスネ「タイスの瞑想曲」、ドビュッシー「夢」、フォーレ「エレジー」、エルガー「愛の挨拶」などの誰でもが一度は聴いたことののある曲の数々を取り上げ、その繊細な感性と女性特有の柔らかな音色で、聴くものを癒してくれる。

◆新倉瞳 インタビュー映像

そんな新倉瞳のインタビュー映像を公開している。ドイツ在住の頃の思い出、自分の感性を錆付かせないように日々行っていること、新鮮な演奏をするための秘訣、そしてこのアルバムに込めた思いなど、真摯な姿勢で語ってくれている。1月30日には、東京文化会館でCD発売記念リサイタルを行ない、ここでは、CDの曲はもちろんシューベルトの難曲「アルペジョーネ・ソナタ」にも挑戦するとのことだ。

人間の声に一番近い楽器チェロ。そのふくよかな音色と珠玉のメロディーに癒されたい人は、ぜひ新倉瞳の演奏に触れてみてほしい。

◆iTunes Store 新倉瞳(※iTunesが開きます)
◆新倉瞳オフィシャルサイト
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