ZABADAKの音に乗って、平行世界を旅しよう

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前作『回転劇場』のリリースからほぼ2年ぶり、ZABADAK待望の新作となる『平行世界』が2月15日にリリースされる。

この世界と少しだけ違う無数の世界を旅し、少しだけ違う自分に出会う…そのときに見える世界はどのようなものだろう。ZABADAKの吉良知彦が『平行世界』で放つ精緻に構築された奔放な世界に触れた途端、聴くもの全てがその音の異次元に瞬時に巻き込まれてしまうだろう。

しばしばSF的と称される作風だが、この日常から遊離する感覚を味わえるのはデビューから一貫したZABADAKならではのものだ。そんな中『平行世界』はそのスケールがさらに宇宙的に拡大し、縦横に世界を駆け巡る自由な精神性はリスナーを惹き付けて離さない。

M-1「樹海 -umi-」は、ゲストに難波弘之と鬼怒無月を迎え、うねるような7拍子に吉良知彦と小峰公子の力強いコーラスが絡むプログレ色の強いヘヴィー・チューンで、アルバムの多様性を暗示するに十分なオープニング・ナンバーとなっている。作詞を手掛けるのはZABADAKの初代メンバー・松田克志だ。

一方アルバムタイトルの「平行世界」は、合わせ鏡の中を覗き込むうちに別の世界を旅してしまうような錯覚が心地よく、「はじめてうたったうた」は、初めて聴くのにどこか懐かしい民謡調とも言える楽曲だ。アルバムのメインと言える「ラジオ・ステーション」は、吉良のギターと声が心地よく響き、宮田繁男のドラムが鮮やかに彩りを添える。

1986年に東芝EMIからデビューし、1994年以降は吉良知彦のソロ・プロジェクトとして活動を続けるZABADAKは、ロックを基調にしながらも様々な要素を取り入れた幅広い音楽性、重層的にアレンジされたスケール感溢れるサウンドを聴かせる稀有なアーティストだ。吉良知彦の作り出す力強く美しい、そして叙情的なメロディは映像の分野からも注目され、TV番組、TVCM、映画、演劇作品などにも数多くの楽曲を提供している。また活動は国内に留まらず、2000年~2002年にフランス・アヴィニョン国際演劇祭に参加、<Big Bang Theatre>等でのコンサートやパリ・モントロイユの劇場でのライヴ、そして2008年2月にはパリのグラン・パレ「発見の宮殿」プラネタリウム、セーヌの船上ライヴハウス「Kiosque Flottant」でライヴを行ない好評を博している。

<平行世界LIVE2009>
●2009年3月28日(土)心斎橋 BIGCAT
[問]大阪ウドー音楽事務所 06-6341-4506
●2009年4月5日(日)渋谷 duo MUSIC EXCHANGE
[問]ホットスタッフプロモーション 03-5720-9999
<インストアイベント>
●3月5日(木)19:00~ ミニ・ライヴ(入場フリー)
東京 TOWER RECORDS新宿店 7Fイベントスペース
◆iTunes Store ZABADAK(※iTunesが開きます)
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