俳優廃業を宣言したホアキン・フェニックス「ヒップホップ転向は冗談じゃない」

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『Walk The Line』でジョニー・キャッシュを演じゴールデングローブ賞とグラミーを受賞、アカデミーでも主演男優賞の候補となった名優ホアキン・フェニックス。昨年秋、俳優業を引退しミュージシャン、それもヒップホップ・アーティストになることを宣言したが、これはただの気まぐれでも冗談でもないそうだ。彼は、本気でミュージシャンとしてのキャリアを追求する気だという。

アゴヒゲをたくわえイメージ・チェンジを図ったフェニックスは最近、ラスベガスのナイトクラブでライヴ・デビューを果たしている。そのパフォーマンスぶりは、お世辞にも上出来とはいえない代物。演技派の彼だけに、もし映画でヒップホップ・アーティストの役を与えられたのだったら、もっとマシなパフォーマンスが見られたかもしれない。さらには、オーディエンスの声援に応え歩行中、ステージから落ちるという失態もおかした。

その映像がインターネットに出回り失笑された彼だが『The Sun』紙によると、本人はミュージシャンへの転向は「冗談じゃない」と考えているそうだ。「ふざけてるわけじゃない。バカだって? 音楽の道に進むなんて、笑っちまうって? 可能性はあるな。でも、俺にそのつもりはない」

フェニックスはこれまで『Gladiator』『Signs』『Hotel Rwanda』などで素晴らしい演技を見せ、女優ケイト・ウィンスレットから「同世代で最高の俳優」とも称されていただけに、この選択はもったいない限り。キアヌ・リーヴス同様、一度は音楽の道を目指すも断念、俳優業に戻ってくれることを願おう。

Ako Suzuki, London
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