阿久悠トリビュート第2弾発売記念イベント開催

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阿久悠トリビュート・アルバム第2弾『歌鬼2~阿久悠 vs. フォーク~』が2月4日にリリースされたのを記念して、2月6日、ニッポン放送イマジンスタジオにてスペシャルイベントが開催された。

『歌鬼2~阿久悠 vs. フォーク~』は、60年代、70年代音楽シーンの主役であったフォーク、ニュー・ミュージックのシンガーたちによる阿久悠作品のカヴァー・アルバムとなっており、当日は、アルバム参加アーティストの中から渡辺真知子、あがた森魚、りりィ&洋士の3組が出演した。

最初に登場したりりィ&洋士は、アルバムでカヴァーした「舟唄」のほか、りりィの1974年のヒット曲「私は泣いています」など、ギターとハーモニカのアコースティックセットで3曲を披露。沁み渡るような魅力的な歌声を聴かせたりりィは、今回「舟唄」をカヴァーしたことについて、「自分が歌ってきた歌も、メロディは違えど心根は演歌に通じるものがある。「舟唄」は好きなタイプの演歌」と語った。

続いて登場したあがた森魚は、まるでフランス映画のサントラのような大胆なアレンジでカヴァーした「津軽海峡・冬景色」のほか、1972年のヒット曲「赤色エレジー」など3曲を披露。会場を一気に独特な雰囲気に包み込んだあがた森魚は、阿久悠氏について、「ジャンルが違うという感じではなく、昭和という同時代を一緒に生きたという意味でどこか通じるものがあると感じる」と話した。

最後に登場した渡辺真知子は、ピアノ演奏にのせて「もしもピアノが弾けたなら」のカヴァーや1977年のヒット曲「迷い道」など3曲を歌唱。「もしもピアノが弾けたなら」では、普段のパワフルなヴォーカルとは一転、抑制の効いた優しく繊細な歌声で会場を魅了した。同曲は、1981年にリリースされた西田敏行のシングル「いい夢見ろよ」のカップリング曲で、MCで渡辺は「西田敏行さんに個性が似ていると言われたんですが…」と、観客を笑わせた。

多くの応募の中から抽選で招待された120名の観客は、スペシャルなライヴとトークを大いに楽しんだ。また、イベントの最後には全員参加のじゃんけん大会が行なわれ、勝ち抜いた人に、アルバム参加アーティストたちのサインが入ったギターが贈られた。

『歌鬼2~阿久悠 vs. フォーク~』には、そのほかイルカによる「北の宿から」、杉田二郎による「五番町のマリーへ」、永井龍雲による「雨の慕情」など、驚きの組み合わせが実現した全13曲のカヴァーが収録されている。また、2枚組スペシャル・エディションのDISC2には、この日のイベントでも司会を務めた『オールナイトニッポン』の初代パーソナリティ、齋藤アンコー氏がナビゲートするスペシャルオリジナル番組『齋藤アンコーのオールナイトニッポン~たいむすりっぷ~』を収録。全参加アーティストの貴重なトークとともに、当時のヒット曲もオリジナル音源で収録された、フォークファンには涙モノの内容となっている。

※写真左から洋士、りりィ、あがた森魚、渡辺真知子,齋藤アンコー

『歌鬼2~阿久悠 vs. フォーク~』
【2枚組スペシャル・エディション】UPCH-20142/3 ¥3,800(tax in)
【通常盤】UPCH-20144 ¥3,000(tax in)
2009年2月4日発売

◆ 『歌鬼2~阿久悠 vs. フォーク~』レーベル公式サイト
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