The View、ライヴで新しい姿を

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ニュー・アルバム『Which Bitch?』をリリースしたThe Viewが先週(2月10日)、ロンドンのKOKOでパフォーマンスした。彼らのギグは数ヶ月前に観たばかりだが、前回はアルバム・リリース前で新曲のショウケース的な意味合いが大きかったのに比べ、今回はニュー・アルバムからのトラックを中心にストリングスを加えるなど、セットリスト/構成とも趣向が違った。そしてメンバーは前回に比べ、なぜかリラックスし陽気なムード。しきりに観客に話しかけるなど、いつも以上にオーディエンスと一体化したショウとなった。

パフォーマンスは「Glass Smash」でスタート。例のごとく“The View, The View, The View Are On Fire!”の掛け声とともに彼らの登場を待ちわびていたオーディエンスは、すぐさまモッシュとビールの掛け合いを始めた。早くも2曲めの「5 Rebeccas」で大合唱、オーディエンスの動きはエスカレートした。

いまどきのロック・コンサートでここまでヒートアップした光景を見る機会は少なくなったが、この夜の見所はなんといっても、“Dirty Pretty Strings”と紹介されたストリングスとの共演だろう。「Temptation Dice」では炸裂したギター・サウンドにかき消されてしまったが、カイルのヴォーカルとのみコラボした「Distant Doubloon」ではその重厚なサウンドが活きた。アルバムでだけでなく、ライヴでもThe Viewの新しい姿を見ることができた。

そして今回、2階席から会場を見回していて驚いたのが、オーディエンスの年齢層の広さ。UKの国民バンド、オアシスやステレオフォニックスのギグ同様、中高年の人も少なくない。The Viewの楽曲が評価され、その人気が幅広く浸透しているのが実感できた。

アンコールがないのは彼らのギグでは常だが、この夜はカイルだけがステージに残り(ドラムのピーターが途中から加わり)、オアシスの「Don't Look Back In Anger」を披露。会場全体が大合唱し終わった。

この夜のセットリストは以下の通り。

「Glass Smash」
「5 Rebbeccas」
「Wasted Little DJs」
「The Don」
「Temptation Dice」
「One Off Pretender」
「Skag Trendy」
「Wasteland」
「Typical Time 2」
「Unexpected」
「Distant Doubloon」
「Face For The Radio」
「Realisation」
「Jimmy's Crazy Conspiracy」
「Comin' Down」
「Same Jeans」
「Give Back The Sun」
「Superstar Tradesman」
「Shock Horror」
「Don't Look Back In Anger」

◆iTunes Store The View(※iTunesが開きます)
◆BMGジャパン The Viewページ

Ako Suzuki, London
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