歌心とメロコア魂が共生するLAST ALLIANCEニュー・シングル「new dawn」特集

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[BARKS FEATURE] LAST ALLIANCE

歌心とメロコア魂が共生する New Single「new dawn」特集

MATSUMURA(Vo,Ba)+HIROSHI(Dr) 編 みんな大人すぎちゃって。空気を読むんですよ

――数年前と比べると、最近はライヴ活動にすごく力を入れてますよね。

MATSUMURA(Vo,B):結成から6年歩んできて、俺ら本当に勘違い野郎たちだったんで(笑)。いい曲を書いていいCDを作れば絶対上に行けるでしょ、と思っていて。それはそれでスキルアップになったんだけど、ライヴを軽視していたところがあったんですよ。それが最近は、音源を大切にした上で、より重点を置くのはライヴでしょっていう方向になってきたから。

――曲作りの上では、何か変化は感じてますか。

MATSUMURA:基本的には変わらないですね。僕は、メロディは普遍的なものだと思ってるんですよ。ジャンルを分けるのはリズムとBPM(編集部注:曲のテンポ)だと思うんですよね。同じメロディでもビートが違えば、メロディックにもなるし、エモーショナルな歌モノにもなるから。僕のメロディの作り方は、すごい珍しいかもしれないけど、コードからでも歌からでもなくて、ドラムから作るんですよ。

HIROSHI(Dr):人が、自然に体が動くテンポってあると思うんですよ。たとえばテクノみたいな、BPM130とか140のノリやすいテンポに合わせてみようとか、逆に変則的なリズムに面白みを感じてやってみたりとか。だからLAST ALLIANCEはこういう曲が得意とか、そういうのはないんですよね。曲調の幅は本当に広いんで、何をやってもOKなんですけど、軸にするのは「お客さんがわかりやすい」ということですね。

――ところで、それぞれのバンドの中の役割を一言で言うとすると?

HIROSHI:何ですかね? 難しいな。

MATSUMURA:みんな大人すぎちゃって。空気を読むんですよ(笑)。

HIROSHI:読みすぎちゃう(笑)。馴れ合う感じはないですね。

MATSUMURA:仲はいいですけどね。普通に(笑)。

――今ここにいないお二人(ANZAIとTHINGO)にコメントをもらえますか。

MATSUMURA:ANZAIはね、日に日にピースフルになってきてる。僕は若い頃から知ってるんで、飲んでケンカして、みたいなのも見てるんだけど(笑)。その頃と比べると、ピースフル・スイッチをずっとONにしてる。ライヴも最近ONのまま出ちゃうんで(笑)。サノゴ(THINGO)は日に日にマイウェイを行ってる。超マイウェイ(笑)。

HIROSHI:ANZAIは天然ですね。いろんなところに頭使うんだけど、すごいトボけたこともする(笑)。それはずっと変わらないです。

――ではニュー・シングル「new dawn」について聞きます。1曲目「HEKIREKI」はMATSUMURAさんの作曲ですね。

MATSUMURA:最近僕が作る曲は、昔聴いていたメロコアから派生するものが多いんですよ。ミレンコリンっていうバンドの、“この曲はいいな”と思った曲のテンポから作り始めたものです。別に真似ではないんですけどね。サビでテンポがハーフになるのはミレンコリンにはないし。でもそういう作り方をすることが多いです。前のシングルの「片膝の汚れ」という曲も、バッド・レリジョンやペニーワイズから始まってるし。最終的にはネタ元が全然わかんないところまで行っちゃってますけど、最初のきっかけはそこなんです。原点回帰というか、ライヴハウスっぽい雰囲気の曲を作ろうとすると、僕にとってはそこに戻るしかないから。

HIROSHI:わかりやすい曲ですよね。キャッチーな。サビでテンポを落としても、メロディがしっかりしてるからわかりやすいんですよ。この曲は楽器がどうのというよりも、メロディですね。

――このシングルは、全体に「new dawn」というタイトルがついてますよね。

MATSUMURA:毎回僕ら、2曲入りとか3曲入りのシングルでも、一枚の盤としてタイトルをつけるんです。かわいそうなんですよね、カップリングと呼ばれる曲が。全部同じ熱量で作ってるから。

――では、ほかの2曲についても聞きます。「MY IDEA」は?

MATSUMURA:これも僕が聴いていた、古き良きバンドの曲にインスパイアされた曲。メロコアですね。歌詞は英語か日本語か、ギリギリまで迷ったんですけど、結局日本語にしました。なんとなく。

――「羅針」は?

MATSUMURA:自分の曲ではないですけど、今回のシングルの中で一番好きです。全部詰まってる感じがするから。オケもカッコいいし、メロディもちょっとマイナー・コードのハードな感じで歌いやすいし、歌詞も自分たちの等身大のことを歌ってると思うので、すごくフィットしますね。まだライヴでやってないんですけど、きっと楽しいと思います。

――最後に、ツアーへの抱負をお願いします。

HIROSHI:前回よりもさらにいいものにしたいです。お客さんに楽しんで帰ってもらうのが一番なので。自分が楽しむことよりも。

MATSUMURA:ワンマンもあるので、前回のツアーでやらなかった曲も入れたいし。曲のバリエーションも違うし、毎回修行みたいな感じですね。とにかくカッコよくしたいですね。カッコいいライヴをしてるバンドだなって自分たちでも思いたいし、他人にも認めてもらいたい。カッコいいツアーにしたいです。

取材・文●宮本英夫

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  • INTERVIEW ANZAI(Vo,Gt)+THINGO(Gt) 編
  • INTERVIEW MATSUMURA(Vo,Ba)+HIROSHI(Dr) 編
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