レミオロメン、切なさと儚さのなかに確固とした意志を持つ、初のベストアルバム『レミオベスト』リリース総力特集

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[BARKS FEATURE] レミオロメン

記念すべき3月9日に奇跡は起こる 初のベストアルバム『レミオベスト』リリース総力特集

――レミオロメンの曲をよく知っている人も、必ず何かを再発見できるベストアルバムになっていると思います。そして1曲目は新曲の「Sakura」。非常に軽やかな聴き心地で、四つ打ちのビートと伸びやかなメロディで、別れの曲かもしれないけれど、明るい希望を感じます。

藤巻:状況が変わる前って、その人の姿勢が試されると思うんですよ。状況は変わっていくけど変わらない自分がそこにありたいとか、そういうまっすぐな曲が作りたかったので。実は、先ほど話に出た「もっと遠くへ」の歌詞にすごく煮詰まってる時期にできた曲なんですね。「もっと遠くへ」はめちゃめちゃ煮詰まってたんですけど、その横で「Sakura」はほんとに軽やかにできた(笑)。ちょうど去年の桜が咲いている時期ですね。迷いがないし、ストレートな歌詞だと思います。桜の花が持っている、いろんな表情がありますよね? 華やかなだけではなく、切なかったり、時間軸と共にどんどん変化していったり、そういうことをどう表現していくか? みたいなことが、サウンド面も重要だったんですね。この曲は初めて、いつもライヴでキーボードを弾いてくださっている皆川(真人)さんと一緒にレコーディングしたんですよ。曲の細かい明暗であったり、静と動であったり、いろんな部分のニュアンスをうまく作れたと思います。

神宮司:バスドラは打ち込みで、生ドラムもベーシックなリズムとフィルインとシンバルをバラバラに録って、全部をあとで貼り付けているんです。それによって一つ一つの音が目立つし、より曲の立体感が増したんですよね。実際には叩けないものが強引に共存されているんですけど、この曲のメリハリやポップ感が際立つ手法ができたと思います。めっちゃ面白かったです。

前田:この曲は au「 LISMO」のCMソングになってるんですけど、携帯の中に入れて持ち歩いて聴いてもらえるのは、僕らにとってすごく幸せなことですね。桜の季節に、お散歩とかしながらこの曲を聴いてもらえば、もっと心に入ってくると思います。

――そしてジャケットの写真。今までにないくらい、めちゃめちゃポップです。

藤巻:はい。桃です。

――そのココロは?

藤巻:山梨の名産(笑)。

前田:山梨と言ったら、ですよ。

――確かに。桃かぶどうか。

藤巻:なんかおいしそうとか、フレッシュとか、甘いとか、そういうイメージがほしくて、フルーツがいいということになって。「桃、いいね」っていう話になったんですよね。僕たちにとってもすごくリアルだし。

前田:普通にありますからね。僕らが曲を作っていた神社の周りが、普通に桃畑ですから。僕らにとっても見慣れた風景だし。よく桃にイヤホンさして聴いてましたからね。

神宮司:どんな音楽なんだよ(笑)。

前田:甘~い感じの(笑)。

――そんな桃ミュージックを引っさげて(笑)。5月まで続くアリーナツアーへの意気込みを、最後に聞かせてください。

藤巻:その前のホールツアーが、すごく手応えを感じながら回れたので。そのイメージを共有してステージにのぼって、アリーナツアーは楽しんでプレイしたいですね。

神宮司:ホールを経てすぐのアリーナということで、ホールならではのアットホームな感じとあたたかさを持ってアリーナに行けるので、僕らもすごく楽しみです。見せ方も大きくなるので、『風のクロマ』の世界を、映像や照明でも楽しんでもらえるものになると思います。

前田:今のレミオロメンができる最大限のものを見せたいです。あとはとにかく、音楽というものを楽しんでもらえる空間になっていると思うし、それをもっと構築していこうと思っているので。レミオロメンを深く知らない方でも楽しめるようなステージにしていきたいので、ぜひ遊びに来てほしいです。

取材・文●宮本英夫

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