ミドリ、究極殺戮兵器なみの演奏と瀕死の乙女心がスパイラルを描く1stシングル「swing」大特集

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[BARKS FEATURE] ミドリ ミドリ史上初 いまさらの1stシングル「swing」激情リリース記念大特集

ミドリ史上初のシングルは究極殺傷兵器並みの演奏と瀕死のオトメゴコロがスパイラルを描く重要作

ミドリ 1st SINGLE「swing」

「swing」-ひだり盤- AICL-2003 \1,400(tax in) 【完全限定生産/12pブックレット付き!】
  • 1.swing
  • 2.あかん!!
  • 3.朽ちては果てぬ
  • 4.swing~もしもTAKUYAがミドリにいたら~
  • ※TAKUYA(ROBOT+S,ex JUDY AND MARY)をギターに迎えた「swing」の別バージョン「swing~もしもTAKUYAがミドリにいたら~」を収録!
「swing」-みぎ盤- AICL-2004 \1,200(tax in)
  • 1.swing
  • 2.あかん!!
  • 3.朽ちては果てぬ
  • 4.swing~カラオケ~
  • ※「swing」のカラオケを収録!

永遠に続くループのグルーヴパンクでノイジーな初期衝動交じり合わない不協和音の中にそっと差し出す一握りの純情

――岩見のとっつあんが加入して、1年ちょっとが経ちましたが、改めて今のバンドの状況はどうですか?

岩見:僕としては、すごく楽しいです。こんなに楽しい状態が一年も続いちゃって、最高だなぁ、なんて個人的には思っていますけど……。

――ミドリとしては、今まで固定のベースを入れてパーマネントに活動するのって、珍しいじゃないですか?

ハジメ:そうですね。でもやっぱり、バンドとしては良いことだと思います。バンドの健康状態もいいしね。

小銭:そやね。今が一番良好ちゃうかなぁ。

後藤:うん、そう思う。

――その良好な健康状態が全面にアピールされたシングルが、この「swing」だと思うんです。しかし、なぜこのタイミングで、キャリア初シングルを出そうと?

小銭:ホントは、アルバムまで出すの待ってもよかったけど。「そういえば、シングルって出したことないよね」って。

ハジメ:うん。本当にそういう感じ(笑)。

後藤:だって、“ファースト・シングル”って言えるしな。フレッシュな感じするやろう?(笑)。

ハジメ:まだファーストが残ってた!って感じ。まだヴァージンな部分があったんだ!って。

小銭:確かにね(苦笑)。

――ミドリの楽曲の中でも、「swing」は今までで一番踊れる曲だと思うのですが、どんなプロセスで生まれたんですか?

岩見:はじめに、僕がベースラインを考えたんですよ。全員が違うリズムを刻むんだけど、それが絶妙に合っている……みたいな曲が作りたかったんですね、最初は。結果的に違う形に、ループする曲に落ち着いたけど。

後藤:この曲、できるのすっごく早かったんですよ。全然知らん曲やのに、はじめから知っていた。そんな感じでした。不思議やけど。

ハジメ:不思議だけど、リズムからメロディがもう鳴っていたというか、そういう感じで生まれた曲なんですよ。

――そういう経験は珍しい?

後藤:たまにあるなぁ、こういうこと。しかも、バン! と来る感じの曲が生まれることが多くて。でも、最近はなかったかもしれない。こんなにツルツルーッと歌詞が出てきたのは。

――なるほど。僕はてっきり、割りと明確なヴィジョンを持って、こういうトランシーな曲を作ったのかと思ったんですよ。でも、全然そうじゃないと?

小銭:うん。たぶん、このループ感がそう思わせるのかも。だって、ここまでしつこいループって今までなかったもんなぁ(笑)。でも、このしつこさが気持ち良かった。

――ミドリの中で、なぜ今ループの気持ち良さが表に出てきたんだと思います?

後藤:なんやろ……たぶん、人やないかなぁ。ちょっと前に事務所を辞めて、最近はソニーのスタッフとか、イベントのスタッフともすごくいいチームワークで活動できるようになってきて。それが、今のバンドの健康状態にも通じてるし、音にも出てるんちゃうかなぁって。

――人的なストレスがない、とか?

ハジメ:うん。それはあると思う。

後藤:そうそう。自分に対してのストレスはあるけど、バンドを取り巻く環境としては、ノンストレスやんね。

――メジャーになった結果、余計に活動しやすくなった?

小銭:環境は良くなったかも。でも、バンドの本質的なことは、なんも変わってない。自分たちの思い通りにできなければ、いつでも辞めるしね。

後藤:でもさ、周りの見る目は変わったよな?「東京行って食べれてんねやろぉ?」とか言われて(笑)。

ハジメ:それは言われた!その人がイメージしてる、1/10程度の生活しかしてないのに(笑)。

後藤:ハジメなんか、最近までチラシ配りのバイトとかしてたのになぁ。

ハジメ:ファンにバレましたからね(笑)。それ以来、「これはアカンことや!」と思って、辞めましたけど。夢を売らなアカンと(苦笑)。

――(笑)。この「swing」というタイトルは、やっぱりジャズのイメージから?

後藤:最初は全然タイトルが決まらなくて。それで、たまたま岩見さんに「“swing”ってどういう意味?」って聞いたら、元々はスラングで、実は結構汚い言葉でもあるってことを教えてもらって。ええなぁと思ったんですよ。だって日本だとスウィングって、ほぼ良い意味でしか捉えられないでしょ?

岩見:オシャレな感じもするし。

後藤:ね?

――この曲の踊りたくなる感じは、クラブ・ミュージックとも違いますよね。“踊ろう”っていうより、聴いているうちに自然と踊り出してる感じ。

後藤:わかる。ホントにそんな感じ。

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