楽器はもう要らない! パソコンだけで音楽ができる「Music Maker 2」特集

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楽器はもう要らない!パソコンだけで音楽ができる「Music Maker 2」
ソングメーカーの自動作曲を実際に使ってみよう

ソングメーカーの自動作曲を実際に使ってみよう

ソングメーカーで自動作曲すれば、こんなに簡単にできる

Music Maker 2で、まず試してほしいのがこれ。作りたい音楽の「スタイル」(ジャンル)と「長さ」を指定するだけで、曲が作れるのがソングメーカーという機能。わずか数秒で驚くほどハイクオリティな曲ができあがる。

サンプルを並べるだけだから、ほかの人と同じ結果になっちゃうでしょ? なんて思ってると大間違い。同じジャンル・長さでも「新規アレンジを作成」ボタンをクリックするたびに、別のバリエーションができてくる。使用楽器を選択すれば、さらにバリエーションが広がる。

映像用のBGMならこの機能だけでも十分満足できるはず。操作を覚える手間もないのだから。

スタイルを選択後、使用する楽器をチェックし、曲の長さを指定するだけでハイクオリティな楽曲ができあがるソングメーカー機能

複数のジャンルをミックスするとこんなふうになる

特定の楽器パートのみ別のスタイルから引っ張ってくるという技も使える。

たとえば、「Chillout Vol.3(チルアウト)」で新規アレンジ作成、次に再度スタイル指定「Rock Alternative Vol.1(ロック・オルタナティブ)」で「Guitar Solo(ギターソロ)」のみチェックして「選択楽器を置換」。これで、静かでなごみっぽい曲が、とたんにハードでプログレチックな曲に変わる。パート数が増えてくると、それぞれのフレーズが聴きづらくなってくるが、そこはミキサーで音量やパン(左右の定位)を調整すればよい。

複数のジャンルのミックスはめちゃくちゃおもしろく数時間試し続けても飽きない。これも素材となるサンプルがよくできているからだろう。

別のスタイルから一部の楽器を引っ張ってきて混ぜ合わせる。複数ジャンルのミクスチャーといった感じか

パート数が増えてくると見た目同様音もごちゃごちゃしてくる。パートごとの音量を調整したり、一部のフレーズを消したりといったミックス作業をしてみよう。

オリジナル作品を作るのも実にカンタン

ループはスタイル/楽器ごとに分類されている。それを並べていく。「ループ」というだけあって、右端を伸ばせば繰り返し再生されるようになる

上で作った曲を「自分で作曲した」とはいくらなんでもちょっと恥ずかしくていえない。言っても「なんちゃって作曲」ってところ。続いて、自分で一からサンプルを選んで作っていく方法を紹介しよう。これもホントにカンタンなんだ。

画面下のサウンドプールから素材となるループを選択。試聴してよかったら上のアレンジャーフィールドにドラッグして並べていく、というのが基本。配置後、右端をドラッグすれば繰り返し再生になるし、カット&ペーストなどで音を抜き差しするだけでも流れができる。ダンスミュージックならほぼこれでOKだろう。

初心者は「イージーモード」を選んでおけば、ちょっと難しい理論や操作を気にせずに作業できるのでおすすめ。素材はスタイル、楽器といった具合に分けられているので、ジャンルを横断した曲も簡単に作れる。これで「なんちゃって作曲」脱出からの第一歩が踏み出せるだろう。

これにリバーブやディレイといったエフェクトを加えれば、よりクオリティはアップしていくというわけだ。

左上のボタンでイージーモードに切り替えると操作可能項目が極端に減る。ずれた音を重ねてしまう心配もないので、まずはここから


ループのファイル名とコード

ドラムや効果音以外のほとんどの素材は、1つのループについて6、7個のバリエーションが用意されている。ファイル名にはそれぞれ番号が振られており、異なるコードでの演奏が収録されている。番号1がC、2がDm、3がEmといった具合でスケールはCになっているようだ。

使い分けるにはコードの知識が必要なのだが、イージーモードにすれば、1(つまりC)からしか選べないので、不協和音になることがない、という仕組みだと思われる(素材によっては例外もある)。
ソングメーカーで自動作曲した曲に手を加える際に、音がなんか合わない、どれを選べばいいかわからない、というときには既存パートのファイル名の番号を見て、それに合わせればだいたいなんとかなる、ということを覚えておこう。

逆にいえば、3コードしかしらない初心者ギタリストでも、(多少のコードだけで)スタイル選択以外のバリエーションが施せるということも意味する。Music Maker 2は、無調性なループを繰り返すしかないループシーケンスソフトとは大きく違うのだ。

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