キース・ムーン、ビーチ・ボーイズのためならザ・フーを脱退したかも

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ザ・フーの元ドラマー、故キース・ムーンはビーチ・ボーイズの大ファンだったそうだ。フロントマンのロジャー・ダルトリーは、「もしビーチ・ボーイズに加入できるチャンスがあったら、キースはザ・フーをやめていただろう」と振り返っている。

ダルトリーはオーストラリアの『Courier Mail』にこう話した。「ビーチ・ボーイズにジョインでるなら、彼は喜んでザ・フーを離れていただろう。俺らのキャリアが頂点のときでさえ、ビーチ・ボーイズが落ち目でザ・フーが世界1ってときでさえ、もしビーチ・ボーイズがドラムをやってくれって頼んでたら、彼はそうしてただろうよ」「俺ら、“Barbara Ann”(ビーチ・ボーイズがカヴァーし、ヒットしたシングル)をよくやってたんだ。キースを喜ばせるためにね」

数々のイタズラ、奇行で有名だったキース・ムーン。アルコールやドラッグの問題も抱え、パフォーマンスにも反映することがあったが、ダルトリーはその点だけは快く思っていなかったそうだ。「スゴク、スゴク面白いものもあったよ。でも、完全な悪夢だったのもある。オフ・ステージでのことは、構わない。でも、ステージでやられるのは嫌だった。頭の中で何を考えていようが、いいんだ。でも、それがパフォーマンスやバンドの能力に反映するのは、悩みの種だった」

ザ・フーは先週、オーストラリア/ニュージーランド・ツアーを終了した。

Ako Suzuki, London
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