母への想いを携えて、『母への歌』登場

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5月第2日曜日(2009年5月10日)の“母の日”を1ヵ月後に控え、音楽評論家 富澤一誠氏の企画・監修によるコンピ『母への歌』がリリースとなった。もちろん“母”をテーマにした楽曲が集ったコンセプト・コンピレーションだ。

「世界的不況から、まったく先が見えない状況が続いている世の中。そんな時代を反映してこれからはますます人々の意識は内面的なところへ向かい、人と人のつながりを重視した“心”の充実を求めるようになると思われます。とりわけ過去の良き時代に心が揺り戻される大人たちが、切なく共感するもの、それは家族、親子のあるべき姿といえるのではないか。特に母の存在というものは、特別な感情をこみ上げさせるもの。日本人の根底とも言うべき“あらまほしき母親像”をたくさんの人が今求めているからこそ、皆さんに向けて送りたいのです。」と富澤氏は語る。

家族を思う歌…こと母への想いを綴った作品は、今も昔もたくさんの名作生まれてきているが、当作品は、こと古きよき昭和の匂いが漂うもの。この風情にノスタルジックな思いを募らせる世代にお薦めしたいコンピレーションだ。なお、ジャケットには“お母さん役が似合う女優の代表格”岡江久美子を起用。このイメージこそ、作品にうたわれた日本の母親の偶像なのだろう。

心の故郷はいつも母にあった。ここにある作品を通してひとりひとりの家族愛が、世界への愛へ、地球への愛へ、人類愛へつながっていくきっかけになれば、そんなステキなことはない。音楽が地球を救うとは、きっとそういうことなのだ。

『母への歌』
UICZ-8051 2,500円(税込)
1.無縁坂/グレープ
2.ANAK(息子)/加藤 登紀子
3.いい日旅立ち/谷村 新司
4.かあさんの下駄/中村 ブン
5.ルリカケス/永井 龍雲
6.母笑み(ほほえみ)/岸田 敏志
7.お母さんの写真/上條 恒彦
8.未来へ/Kiroro
9.母に捧げるバラード/海援隊
10.彦山川 ~あったかい瞳のかあちゃん~/軍鶏
11.母に捧げる歌/川綱 治加来
12.木戸をあけて ~家出をする少年がその母親に捧げる歌~/小椋 佳
13.時には母のない子のように/カルメン・マキ
14.童神(天の子守唄)/古謝 美佐子
15.人生が二度あれば/井上 陽水
16.ヨイトマケの唄/美輪 明宏
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