8弦ギターのMURATORIX、3000枚の静止画で動画を作るとこんな感じ

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テクニカルなアーティスト御用達“Ibanezギター”のロースターMURATORIX。

怪しい仮面を身につけ、プロレスラーばりの上半身裸なルックス、“なぞ”な要素満点な怪しい風貌をしている。常に新しい音楽を研究し続ける7弦ギターパイオニア的ギタリストなのだが、7弦では物足りないのか、8弦ギターに持ち替えてしまった。

◆MURATORIX「Alone Again」PV映像

「Alone Again」PVの映像は、通常の動画ではなく、静止画を並べたパラパラ漫画手法で作られたもの。今時のアニメのコマ数は1秒間に24枚と言われているが、今回3000枚の静止画で6分弱(1秒当たり20コマ)のミュージックビデオとなっている。制作したのは、映像監督の周二郎探検隊。ニコニコ動画で番組制作する傍ら「仕事よりも血眼になりながらのコラボです…」と嗚咽を漏らしながらの完成である。

その出来はムービーで撮影したよりも全体的にクッキリ感があり、コントラストやホワイトバランスも工夫され、満足感の高い仕上がりになっているとのことだ。「撮影中、駅の警備員に怒られてしまったが、仕上がりに満足!」と、大変ご満悦なMURATORIXに対し、周二郎探検隊は「もう、二度とやりたくない…」と、両者間の温度差は壊滅的に激しい。溝が深まるか?

ビデオの中で彼が操るのは、Ibanezの8弦ギターのRG-2228。一見してお分かりの通り、ネックがバカ太い。7弦ギターをさわったことのあるギタリストならご存知だと思うが、弦が1本増えただけでその操作感は全く別物となり、普段弾けるものが全く弾けなくなる。“ギター”とは言うものの、弦が増えるだけで完全に異次元、違う楽器になってしまうと考えたほうがいい。まして8弦となれば、言わずもがな。こんなギターを弾こうだなんて思う時点で、完全に変態である。

PVとなった「Alone Again」は5月13日発売のニュー・アルバム『300』の収録曲だが、音と映像、ともに楽しんでいただきたい。ビデオの冒頭がロウ人形っぽくなっているのは演出だが、Aメロで披露されたMURATORIXのバク宙映像など、(いろんな意味で)静止画と動画の乱れ打ちの美を、たんとご賞味いただければ幸いだ。

さあ、次なる作品も6000枚の画像編集にチャレンジするのか、どうなる?MURATORIX。

<MURATORIX 3rdアルバム『300』発売イベント>
2009年5月16日(土)池袋マンホール
※当日会場でCD購入していただけると特典が…?
※9月にはシアトルツアーの予定あり
◆MURATORIX マイスペース
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