GWを彩る六本木ヒルズアリーナの<TOKYO M.A.P.S>

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2009年5月2日(土)~5月5日(火・祝)のゴールデンウィークの4日間にわたって、六本木ヒルズアリーナは、FMラジオ局 J-WAVE 81.3Fによるフリーライヴが楽しめる一大イベント<J-WAVE & Roppongi Hills present TOKYO M.A.P.S TAEKO ONUKI EDITION supported by JAVA TEA>で大盛り上がりを見せた。

◆GWを彩る六本木ヒルズアリーナの<TOKYO M.A.P.S> ~写真編~

<TOKYO M.A.P.S>とは、六本木ヒルズアリーナを会場にJ-WAVEと六本木ヒルズが2008年から開催している、音楽/アート/パフォーマンスなど様々な表現を発信するゴールデンウィーク・イベント。“プログラム・オーガナイザー”を立て、そのオーガナイザーの世界観を表現するというコンセプトを持ち、2009年のオーガナイザーは大貫妙子。自身の出演によるライヴのほか、大貫妙子の呼びかけで集まった多彩なミュージシャンのフリーライヴが贅沢に繰り広げられた。

5月2日(土)快晴で迎えた初日、<TOKYO M.A.P.S>のトップバッターは中山うり。少しずつ暮れていく夕暮れ時の雰囲気と中山うりのロマンチックでどこか懐かしい音楽はぴったり。続いて中 孝介が登場。“大貫さんに声をかけていただいて、参加できて嬉しい。そういう人と人との絆を大切にしたいです”と歌った「絆」など6曲を披露。六本木ヒルズアリーナのオーディエンスはその独特の歌声に癒され続けた。

5月3日(日)もお天気に恵まれた<TOKYO M.A.P.S>。2日目の出演者はマイア・バルーと押尾コータローだ。開場前からライヴを待つ人が列を作って期待感が膨らんでいく。最初に登場したのはマイア・バルー。多国籍で自由な音楽はその場にいた誰もが釘付け。身体から音楽が自然にあふれ出る圧倒的なパフォーマンスを見せ付けた。そして押尾コータローの登場。ライヴ前のリハーサルが本気モードで、この時点ですでに会場は大変な盛り上がり。ライヴ本番には、人の輪が何重にもなるほど六本木ヒルズアリーナは超満員となった。大貫妙子が押尾に寄せたメッセージ“ひとりに二人羽織”の言葉に思わず納得の超絶テクニックのギター・プレイに会場全体が酔いしれた。終了後もいつまでも拍手が鳴りやまない素晴らしいパフォーマンスとなった。

5月4日(月)も5月らしいさわやかなお天気。この日の1組目はおおはた雄一。ここではゲストにJ-WAVE月~木9:00~11:30に放送の『BOOM TOWN』ナビゲーターとしてもおなじみクリス智子と高田漣が登場。ハワイをテーマにアルバムを制作したおおはた雄一とクリス智子。そのアルバムのプロデュースをした高田漣。衣装もハワイっぽくきめて、ハワイの雰囲気いっぱいのステージとなりました。

続いて登場したのはPort of Notes。会場は一転して大人っぽい都会の雰囲気に。畠山美由紀ののびやかなボーカルと小島大介のギターが心地よく六本木ヒルズアリーナに響き渡った。そして、プログラム・オーガナイザー大貫妙子の登場だ。開場前からライヴを待つ人の長い列がけやき坂まで届く状況下、バックメンバーはドラム:林立夫、ベース:鈴木正人、ピアノ:フェビアン・レザパネという超一流ミュージシャン。ジャズ風のアレンジに乗せて、大貫妙子の透明感溢れボーカルが暮れゆく都会の谷間を気持ちよさそうに渡っていく、まさに貫禄のステージ。舞台袖には、坂本龍一が駆けつけ、熱心にそのステージを見入っていた。

3日目のトリは、bird。ギタリストの樋口直彦とのアコースティック・デュオでの演奏となった。真心ブラザーズの「サマーヌード」や山口百恵の「夢先案内人」などのカバー曲、自前のヒット曲「BEATS」「SOULS」などを披露。ハイライトはスペシャル・ゲスト冨田ラボをピアノでフィーチャーした「道」。意外にもライヴでは初共演という貴重なパフォーマンスの披露となった。ライヴ終了後には、大貫妙子も再度登場し、「birdは今2人目のベビーがおなかにいるのよね」と彼女の妊娠を暴露(?)おめでたい話題に拍手喝采でフィナーレとなった。

最終日の5月5日は生憎の雨となったものの、六本木ヒルズアリーナにはたくさんの人がライヴを聴きに訪れた。まず、大ヒット映画『レッドクリフ』の主題歌を「Part I」「Part II-未来への最終決戦-」ともに歌う歌姫alan。話題の映画主題歌はもちろん、前日に大貫妙子も歌った大貫妙子作詞の「懐かしい未来~longing future~」など6曲を歌い、二胡の演奏も披露した。

2組目はLITTLE CREATURES。常に独自の音楽を追求している彼らは、ここ六本木ヒルズアリーナでもそのスタイルを貫き、ボーカル&ギターの青柳拓次、前日に大貫妙子のステージにも参加したベースの鈴木正人、ドラムの栗原務という3人は、それぞれ強い存在感を放ちながらLITTLE CREATUREならではの音楽世界を聞かせてくれた。

3組目はハミングキッチン。透明感のあるナチュラルな歌声のイシイモモコの歌声と眞中やすのアコースティックギターで、ゆったりした午後のひとときをクリエイト。残念ながら雨の中のステージとなったものの、「皆さん濡れてないですか?僕は晴れ男なんで、雨の中ライヴをするのは初めてなんですけど、雨でもとても楽しいです」と温かい言葉も。眞中の“僕の敬愛するミュージシャンに捧げます”とのメッセージとともにRCサクセションの「君が僕を知ってる」もそこで披露した。

2009年の<TOKYO M.A.P.S>のオオトリは再結成のFLYING KIDSが務めた。開場前からライヴを待つオーディエンスの熱気で雨の六本木ヒルズは熱く、FLYING KIDSの登場とともに会場は総立ちとなった。1曲目の「我想うゆえに我あり」から、再結成を待ちわびていたオーディエンスと一体となり、一気に熱いライヴを繰り広げた。“この曲を忌野清志郎さんに捧げます”という言葉とともに歌った「幸せであるように」からラストの「風の吹き抜ける場所へ」まで、オーディエンスを終始引き付けっぱなしの圧巻ライヴ。ステージの最後には大貫妙子も再び登場し、“素晴らしいライヴをしてくれたミュージシャンたちとゴールデンウィークに東京に残って、<TOKYO M.A.P.S>に足を運んでくれた皆さんに感謝します”とメッセージを寄せた。

大盛況のうちに幕を閉じた2009年の<TOKYO M.A.P.S>。2010年もゴールデンウィークに六本木ヒルズアリーナで開催される予定となっている<TOKYO M.A.P.S>。多彩なミュージシャンが集まるフリーライヴイベントは、ゴールデンウイークをより特別なものにしてくれる、定番のスペシャル企画
となったようだ。

<J-WAVE & Roppongi Hills present TOKYO M.A.P.S TAEKO ONUKI EDITION supported by JAVA TEA>
2009年5月2日(土)~5月5日(火・祝)
※4日間で12回のフリーライヴを実施。
@六本木ヒルズアリーナ
プログラム・オーガナイザー:大貫妙子
入場料金:無料
主催:J-WAVE、六本木ヒルズ
特別協賛: ジャワティ

5月2日(土)
中山うり
1 夢を売る男
2 笑う月
3 月とラクダの夢を見た
4 サーカスが来た
5 生活の柄
6 マドロス横丁
7 夕焼け空に摩天楼

中 孝介
1 家路
2 恋
3 ラララ
4 糸
5 花
6 絆

5月3日(日)
マイア・バルー
1 ポプリ1
2 アジア
3 神話
4 地球を取ってよ!
5 デロスの丘
6 生きる
7 Gelem Gelem

押尾コータロー
1 Rushin'
2 TREASURE
3 オアシス
4 Merry Christmas Mr. Lawrence
5 Purple Highway
6 Big Blue Ocean
7 HARD RAIN

5月4日(月)
おおはた雄一
1 フォリオ
2 君が眠っているうちに
3 時がたてば
4 blue in ble (×高田漣)
5 peace in you (×クリス智子×高田漣)
6 all the way (×クリス智子×高田漣)
7 悲しみのない世界 (×クリス智子×高田漣)
8 ヘイアウソング

Port of Notes
1 Sailing to your love
2 One More Bourbon
3 More than Paradise
4 高台の家
5 星が咲いたよ
6 心の半分
7 ほんの少し
8 愛の蜃気楼

大貫妙子
1 monochrome & colours
2 la musique
3 都会
4 横顔
5 私のフランソワーズ
6 森へ行こう
7 懐かしい未来

bird
1 ファーストブレス
2 サマーヌード
3 夢先案内人
4 BEATS
5 空の瞳
6 道 (×冨田ラボ)
7 SOULS

5月5日(火)
alan
1 Together
2 群青の谷
3 久遠の河
4 my friend
5 明日への讃歌
6 懐かしい未来

LITTLE CREATURES
1 Nowhere
2 For ease
3 新曲
4 Turquoise Sea
5 Stray dog is walking
6 Inner City Life
7 Night People
8 Daze 9 Free Way Nerves

ハミングキッチン
1 さくらあめ
2 君が僕を知ってる
3 風のアトラス
4 Taxi Driver
5 オムレツムーン
6 Bonjour Express
7 キッチンボイコット
8 パノラマの丘

FLYING KIDS
1 我想うゆえに我あり
2 ファイアー
3 毎日の日々
4 セクシーフレンドシックスティーナイン
5 心は言葉につつまれて
6 ドマナツ
7 幸せであるように
8 風の吹き抜ける場所へ
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