デヴィット・ボウイ&ポール・マッカートニーが起案したアルバム『ウォー・チャイルド』

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戦争被災地の子供を支援するベネフィット・アルバム『ウォー・チャイルド~戦禍のヒーロー~』が発売となった。

単なるコンピアルバムと思うなかれ、この作品は、1995年以来ウォー・チャイルドをサポートしてきたポール・マッカートニーやボブ・ディラン、ザ・キンクス、デヴィッド・ボウイ、ブライアン・ウィルソンといった、音楽史に名を刻むビッグ・アーティストが自身の曲からお気に入りの1曲をセレクトした上、なんと次世代のアーティストを指名。彼らによって名曲がまた新しい形で歌われるという非常にユニークな作品だ。

レジェンダリーなアーティストから新世代アーティストへのリレー式カバー作品集とでも言えばよいだろうか。リスペクトしてカバーすることが通常のトリビュート作品だが、これはカバーされる側が曲とプレイヤーを指定するという、非常に斬新な取り組み。もちろん、その結果は大変興味深い質の高い作品の登場と相成った。

参加アーティストはベック、リリー・アレン、ダフィー、ティーヴィー・オン・ザ・レディオ、ホット・チップ、ザ・クークス、ザ・ホールド・ステディ、ヤーヤーヤーズ、フランツ・フェルディナンドら総勢15アーティストに加え、国内盤のみボーナス・トラックとしてデュラン・デュラン&マーク・ロンソン、コールドプレイ、レディオヘッド、マッシヴ・アタックの楽曲も収録されている。

例えば、ミック・ジョーンズのご指名で共演を果たしたリリー・アレンは、ザ・クラッシュの「ストレイト・トゥ・ヘル」で参加している。

「私、クラッシュのすごいファンなの。父の大親友だったから、子供の頃クラッシュのメンバーと長い間一緒に過ごしたわ。このホットなレコードが私の、なんて言うのはすごく変な感じ。だけど、ちょっと特別なのよね。」──リリー・アレン

累計14億枚のアルバム・セールスを記録したミュージック・ヒーローたちと、現代の音楽シーンを独占するアーティストを引き合わせたこのアルバムは、全収益金が「ウォー・チャイルド」の支援活動に寄付され、ストリート・チルドレン、子供兵士、刑務所に不法投獄されている子供たちの支援にあてられる。

紛争による死者の66%が子供であり、およそ30万人の少年兵が今日も武器を手に戦火へと向かっているという現実。悲惨な事実に目を背けるのではなく、実際に多くの人命、子供たちの命を救ってきたチャリティ団体がウォー・チャイルドである。1993年に旧ユーゴスラビア紛争に応じて設立され、多くのアーティストを起用したチャリティ・アルバム発表やコンサート活動など精力的に続けてきた団体でもあるが、当アルバムの発売を記念して、Paul Smith(ポール・スミス)JEANS限定プリントTシャツの発売も決定となった。

元ストーン・ローゼズのギタリスト、ジョン・スクワイヤーがデザインしたジャケットにインスパイアされてポール・スミスがデザインしたという、日本国内200枚限定だ。売上げの一部はウォー・チャイルドに寄付される。

◆ポール・スミス・オフィシャルサイト
◆ウォー・チャイルド日本オフィシャルサイト

『ウォー・チャイルド~戦禍のヒーロー~』
2009年5月13日発売 TOCP-66882 ¥2,500(税込)
※解説・歌詞・対訳付
※ボーナス・トラック4曲収録

1.ベック「ヒョウ皮のふちなし帽(レオパード・スキン・ピル・ボックス・ハット)」 by ボブ・ディラン
2.シザー・シスターズ「ドゥ・ザ・ストランド」by ロキシー・ミュージック
3.リリー・アレン feat. ミック・ジョーンズ「ストレイト・トゥ・ヘル」by ザ・クラッシュ
4.ダフィー「死ぬのは奴らだ(リヴ・アンド・レット・ダイ)」by ポール・マッカートニー
5.エルボー「ランニング・トゥ・スタンド・スティル」by U2
6.TV・オン・ザ・レディオ「ヒーローズ」by デヴィッド・ボウイ
7.ホット・チップ「トランスミッション」by ジョイ・ディヴィジョン
8.ザ・クークス「ヴィクトリア」by ザ・キンクス
9.エステル「迷信」by スティーヴィー・ワンダー
10.ルーファス・ウェインライト 「ワンダフル/ソング・フォー・チルドレン」by ブライアン・ウィルソン
11.ピーチズ「サーチ・アンド・デストロイ」by イギー・ポップ
12.ザ・ホールド・ステディ「アトランティック・シティ」by ブルース・スプリングスティーン
13.ザ・ライク 「ユー・ビロング・トゥ・ミー」by エルヴィス・コステロ
14.ヤー・ヤー・ヤーズ「シーナはパンク・ロッカー(シーナ・イズ・ア・パンク・ロッカー)」by ザ・ラモーンズ
15.フランツ・フェルディナンド「コール・ミー」by ブロンディ
<ボーナス・トラック>
16.コールドプレイ「ハウ・ユー・シー・ザ・ワールド No.2」
17.デュラン・デュラン & マーク・ロンソン「美しき獲物たち」
18.マッシヴ・アタック「フェイク・ザ・アロマ」
19.レディオヘッド「アイ・ウォント・ノン・オブ・ディス」
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