サンシャイン・ラブ・スティール・オーケストラ、この音を聴けば南の海が見える

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夏になるといろいろな場所で聴くスティール・パンの音。この音が聞こえてくると、心は遠い南の海に飛び、暑い太陽の光と海のさざめきのなか、ビールをグッとあおりたくなるなんていう人も多いかもしれない。このスティール・パンをメインにした楽団“サンシャイン・ラブ・スティール・オーケストラ”がリリースしたアルバム『Sunrise』がとても心地よいのだ。

◆『Sunrise』楽曲試聴

そもそもスティール・パンとは、カリブ海最南端の島国トリニダード・ドバコ共和国で発明されたもので、「20世紀最後にして最大のアコースティック楽器」と呼ばれている。素材はドラム缶だ。ドラム缶の底を湾曲させ、そこにチューニングの違う数箇所の窪みをつける。それをスティックで叩くだけという、なんとも簡単な楽器だ。

音はピンピン、コンコンという金属的な音色なのだが、しかしその音色が不思議と人の心を魅了する。倍音を多く含んだ音色は耳に心地よく、それらが奏でる和音は不思議な響きを持ち、既存の楽器にはない音空間を作り上げる。そういう摩訶不思議な楽器なのだ。

これを縦横無尽に駆使して天上の音楽を奏でるサンシャイン・ラブ・スティール・オーケストラは、リトルテンポの土生“TICO”剛と田村玄一、そしてバッファロードーターの大野由美子からなるスティール・パン・オーケストラだ。デジタルや打ち込みといったよそよそしいものではなく、この究極のアコースティック楽器がもたらす温かな音色、3人の作り出すアンサンブル、それらが奏でる楽曲は、心の安らぎや感動を与えてくれる。

彼らがリリースしたアルバム『Sunrise』では、オリジナル曲のほかに「蘇州夜曲」「黒いオルフェ」「Up Up And Away」という名曲をカヴァー。その澄んだ音色と優しいリズムに心がとろけそうになる。このアルバムから3曲が試聴可能なので聴いてみてほしい。目の前に、海が見えるだろうか?

<リリース記念ライブ>
7月11日(土)六本木スーパーデラックス

◆サンシャイン・ラブ・スティール・オーケストラ レーベルサイト
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