GYPSY QUEEN、あの日四ッ谷にはアジアに繋がる抜け道がきっとあった

ツイート
2009年5月23日、21時50分。ちょっと押し気味のスケジュール。しかし、観客は彼らを待っていた。GYPSY QUEEN。アジアを中心に活躍するロックバンドだ。

当日は、まるでそろえたように赤い衣装に身を包んだメンバーたち。ヴォーカルShinonの衣装は、アジアで購入したものだそう。

前へ進むことの背中を押してくれる曲「Saigon city」でスタート。心地よいメロディに体ごと委ねたくなる。曲が終わり「短い時間だけど楽しんでいってください」と一言挨拶。そして、さっそく次の曲へ。ベトナム語で歌われた「ボンホンチョイ」。意味は分からないけど、そんなこと今はいい。ここは今、アジアと繋がっている、そんな風に感じる瞬間だ。

続いては、CDのタイトル曲でもある「ユメノトビラ」。この曲で私はGYPSY QUEENにノックアウトされたのだ。何度聴いても、自分の気持ちがある場所に戻る。そして大切な人を思う。生き方を考えさせてくれるとても素敵な曲だ。今日も、ちょっとじんわり。

そんなじんわりしている私をおいて、時間が押していることもあり、ライヴは進んでいく。じんわりのあとは、アップテンポな曲で、会場に一体感を持たせてくれた。

その後は告知タイム。次回ライヴは、6月11日にベトナム。うっ、これはちょっと行くのが難しいかも。しかし、6月20日にはぐっと近くなって池袋でライヴがある。これなら行ける! そしてShinonから「待ち時間が長かったせいで酔っぱらいばかりで困ります」とコメント。確かにGYPSY QUEENは、ビールの値段でその国の物価をはかるという素晴らしい特技を持っている方々。ベトナムでは、サイゴンビールですね。

そして、5曲目に日本初公開の新曲登場「フロイト」。こんどじっくり聴きたいです。ここで、ゲストヴォーカルに中島満雄さんを迎えて、セッション大会スタート。「むちゃ普段着ですけど」にShinonは「カワイイですよ」と。そして、リハなしという状況で歌へ。その後、アジアをまわっているという氏神一番さんも迎え、ステージは混雑状態。でも、かなりな盛り上がり。

ラストは、「TOKIO」ならぬ「オエド」で空を飛ぶかのように、ラストを迎えた。

ライヴ終了後、四ッ谷outbreakでは、ライヴハウス内打ち上げがある。初めて参加したのだが、飲み放題&鍋料理で1500円。なんてお得なの~と思いつつ、しっかり音楽を楽しんだあとは、食べて飲んで大満足。心も体も満たされたライヴとなった。

2009年5月23日@四ッ谷outbreak
1.Saigon city
2.ボンホンチョイ(ベトナム語)
3.ユメノトビラ
4.Alfred&Julia
5.フロイト
6.Change anything
7.Blues sky
8.オエド

<GYPSY QUEENライヴ>
2009年6月20日(土)@LIVE INN ROSA(池袋)
OPEN 16:45 START 17:00
adv 2,000円 / door 2,500円
◆GYPSY QUEENオフィシャルサイト

[寄稿] 伊藤 緑:http://www.midoriito.jp/
この記事をツイート

この記事の関連情報