清志郎が兄貴と慕った?88歳のおじいちゃんラッパーがメジャー・デビュー

その坂上氏が6月3日にアルバム『千の風になる前に』で遂にメジャー・デビューを果たした。88歳にしてメジャー・デビューを果たした彼は、米寿シンガーソングラッパーとして新聞やテレビなどのメディアで取り上げられ、既に、ホットな話題となりつつある。
1921年(大正10年)、佐賀県に生まれた坂上氏は、1936年(昭和11年)から鼓笛隊でラッパを始め、工業学校を卒業後に渡った満州にて新京交響楽団に所属する。終戦後は、トランペット奏者として菊池滋弥ジャズバンドに所属し、東京でジャズ・トランペッターとして活躍。以後30年間ジャズ三昧の生活を送る中で、少年時代の日野皓正にトランペットを教えたこともあった。
その後、結核・失業・定年・交通事故という様々な苦難を乗り越え、1995年に過去に経験した交通事故をテーマにした初の自作曲「交通地獄」を自主制作のカセットで発表。このとき彼は74歳。人生初のラップに挑戦した坂上氏は、これをきっかけにラッパをマイクに持ち替え、ラッパーとなった。
「交通地獄」のリリックには、交通事故で保険金3,000万円を得るものの、キャバレーにハマって文無しになってしまう男の様が綴られている。ちなみに、リリックは全て坂上氏の実体験に基づいて書かれているそうで、そんな坂上氏を嘘か誠かm-floは「ラップの原点」とリスペクトし、忌野清志郎は「兄貴」と慕っていたとか。
坂上氏のメジャー・デビューに伴い、所属レーベルは新宿、新橋、渋谷、原宿、浅草、秋葉原等都内で号外新聞を配布。彼の等身大パネルも都内各所に出現し、注目を集めている。デビュー・アルバム『千の風になる前に』には、本人作詞作曲の楽曲のほか、「人にやさしく」「千の風になって」といったカヴァー曲も収録。本人がミュージックビデオに出演しているリード曲「時をかけるシンガー」も注目だ。
閉塞感ある社会に元気を与えたいと立ち上がった彼は、「音楽はやっぱり、僕が一番好きな恋人ってことになるだろうねぇ」と語る。現在「世界最高齢シンガーソングラッパー」としてギネスブックに申請中の坂上氏、やはり、紅白歌合戦最高齢出場を達成し、記録を塗り替えて欲しい。
「千の風になる前に」
VICB-60044 ¥2,300(税込)
2009年6月3日発売
◆坂上弘レーベル公式サイト
◆坂上弘オフィシャルブログ「坂上弘からのお知せ。」
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