華麗なステップに合わせ、情熱的に“歌う”寺井尚子のヴァイオリン

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ジャズ・ヴァイオリニスト寺井尚子の東京公演が5月30日(土)に開催、会場となった品川プリンス・ステラボールでは、満員の聴衆を前に情熱的なステージが繰り広げられた。

◆華麗なステップに合わせ、情熱的に“歌う”寺井尚子のヴァイオリン ~写真編~

2009年3月18日にリリースされたニュー・アルバム『アダージョ』を受けてのツアー<寺井尚子“アダージョ”ツアー2009>の東京公演にあたるこの日のステージは、メンバーも、寺井尚子(ヴァイオリン)、北島直樹(ピアノ)、店網邦雄(ベース)、中沢剛(ドラムス)と、『アダージョ』と同じ顔ぶれ。現在の寺井が率いる最強のカルテットでのパフォーマンスとなった。

午後5時のスタートとともに、寺井は黒のノースリーブに黒のスカートというお馴染みの姿で登場。ステージ1曲目となったのは、2008年の<東京JAZZ 2008>で共演を果たしたフランスのアコーディオン奏者、リシャール・ガリアーノ作曲による「タンゴ・プア・クロード」。ダイナミックで躍動感のある演奏だ。その後も、アルバム『アダージョ』の楽曲を中心に、「プルミエ・ラムール」「枯葉」など、バンドのオリジナルからジャズのスタンダードまで全7曲を、時に軽やかに、時に切なく、時にスリリングに披露。

そして途中休憩を挟んだ後半のステージは、サラ・ブライトマンの大ヒットで知られる「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」からスタート。穏やかで優しい演奏が徐々にスケールの大きい雄大な世界へ移行してゆくさまは圧巻で、演奏が終わると観客から大きな拍手が鳴り響いた。

その後、アンコールではバナナラマの大ヒットでもお馴染み、ショッキング・ブルーの「ヴィーナス」も、ジャズ感溢れるはじけた演奏で披露。そしてライブ最後の曲となった、寺井のオリジナル曲「風を感じて」まで、全16曲を踊るように華麗にステップを踏みながら、情熱的に演奏し終えると、会場からはいつまでも惜しみない拍手が送られた。

なお、4月から全国7会場で行なわれている今回のツアーは、7月11日(土)の横浜・関内ホールでのライヴで最終日を迎える。

(C)シャノン・ヒギンス

『アダージョ』
絶賛発売中 TOCJ-68084 税込2,800円

<寺井尚子“アダージョ”ツアー2009>
2009年7月11日(土)
@神奈川:横浜/関内ホール
開場 17:00 開演 17:30
◆チケット詳細&購入ページ
[問]03-5403-3330

◆iTunes Store 寺井尚子(※iTunesが開きます)
◆寺井尚子レーベルサイト
◆寺井尚子オフィシャルサイト
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