奇蹟のピアニスト辻井伸行、感謝を込めて恩師と共演

ツイート
<第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール>で優勝した上野学園大学3年生の若き天才ピアニスト、辻井伸行が9日に帰国。10日午後、東京都内のホテルで記者会見を行なった。

◆辻井伸行 記者会見の様子

本予選から決勝まで3週間の長丁場から帰国した辻井は、「日本に帰ってきてほっとしました。花や電報がたくさん届いてうれしかったです。」と、その心境を語った。コンクールについては、「不安から途中ナーバスになった時期もあったが、優勝した瞬間は自分の名前が呼ばれるとは思っていなかったのでびっくりし、涙が出ました。しかしようやくスタートラインに立てたところだと思うので、これからももっと勉強してお客様に喜んでいただけるような演奏を心がけたい。」と、謙虚な一面をのぞかせた。

コンクール優勝後の辻井人気は凄まじく、今後の出演公演も続々完売。秋以降には全国ツアーを予定しており、東京・紀尾井ホールでの公演のチケットは6月13日(土)より発売開始されるが、こちらもあっという間に完売になることだろう。さらに、既発のアルバム『Debut』と『ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番』もチャート上昇中と、辻井フィーバーはしばらく続きそうだ。

多くの人に支えられてコンクール優勝を果たした彼だが、中でも大きかったのが、恩師の存在だ。辻井伸行を中学時代から指導し、精神面・技術面でずっと支えてきた、その人とは上野学園教授・横山幸雄氏である。横山幸雄氏自身も19歳にして1990年に<ショパン国際ピアノコンクール>で第3位に入賞し、そこから常に第一線で活躍し続けているピアニストでもある。

そんな横山幸雄氏と辻井伸行との夢の共演が、6月11日に実現する。

TOKYO FMは、辻井伸行の、恩師・横山幸雄氏への感謝の気持ちを演奏家として“共演”という形で表現したいという意向を実現させるため、6月11日、<TOKYO FM 特別生中継企画 辻井伸行さん×横山幸雄氏 トーク&生演奏>をTOKYO FMホールにてリスナーを招待して行なう。このイベントでは、横山氏との対談を交えながら、辻井伸行が経験した音楽の成長の軌跡を辿り、彼の演奏で感じる“心から前向きになれる”音楽に迫る。

この模様は、TFM系『DIARY』(月~木曜 14:00-16:00)にて生中継。さらに生演奏は、6月13日(土)放送の同局『MUSIC APARTMENT』(15:25~15:55/JFN系38局ネット)と6月15日(月)放送の同局『クロノス』(5:00~8:30/JFN系38局ネット)でも放送される。

辻井伸行と恩師横山幸雄氏との絆を感じることができる今回のプレミアムな演奏。クラシックファンはもちろん、彼の演奏を聴いてみたいと思っている人はお聴き逃しのないように。

◆『ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番』のCD情報
◆TFMウェブサイト
◆辻井伸行オフィシャルサイト
◆iTunes Store 辻井伸行(※iTunesが開きます)
この記事をツイート

この記事の関連情報