オーディオテクニカから、低音重視の新機構ソリッドベースシステム採用ヘッドホン

●迫力の低音のための“ソリッドベースシステム”
最大の特徴である“ソリッドベースシステム”は、低音を豊かに再生するための新機構。その一つが“サブチャンバーメカニズム”だ。低域を増幅するために、音を響かせる空気室(チャンバー)を2つ設けた構造になっているのだ。これはユニークな外観からも見てとれる。さらに、イヤーピースの装着位置は2段階に調整でき、その低音が確実に耳に届くようになっている。
上位機種のATH-CKS70では、“ダイレクトダイアフラムマウント”という独自の構造も採用している。これはダイアフラムの面積を広げ、台座なしでユニットシャーシーにダイレクトにマウントすることで、軽量化とパワフル再生を両立するもの。また、ダイアフラムに高域の伸びに優れるCCAWボイスコイルを用い、ハウジングをアルミ製とするなど、中高域の再生にも配慮されているのもATH-CKS70だけの特徴だ。

ATH-CKS70を実際に使ってみると、その謳い文句どおり、低音の迫力はかなりのもの。まさにズシンと来る低音なのだが、単に低域が豊かに鳴っているだけではない。よくある低音重視のヘッドフォンのようにボワッと広がってぼやけてしまう低音ではなく、締まりがあるからパンチが効いていて圧迫感もない。中域から高域も歯切れがよくメリハリもあり、全体のバランスがいい。ジャンルを問わず心地よいサウンドを楽しめそうだ。ちなみにATH-CKS50はさらに低域重視のセッティングになっているので、テクノやクラブなど重低音を求めるならこちらの選択肢も十分アリだ。
音に関してちょっと面白いのは、イヤーピースの位置を調整できる“2ポジションポスト”だ。イヤーピースを奥にセットする“スタンダードポジション”では、ヘッドフォンがより耳の奥に入るので、ダイレクトに低音を感じることができるし、先端側の“ディープポジション”ではより広がりのある低音を楽しめる。聴く音楽のジャンルによって使い分けてもいいかもしれない。
●その他便利な点もたくさん
この2製品、使い勝手もいい。手探りでも左右が判別できるように、左側ユニットだけに小さな突起があるし、ATH-CKS70はLとRの文字が赤と青で色分けされているから迷うことがない。またイヤーピースはサイズ別の4タイプが付属するから、誰でも正しく装着できるハズ。簡単に収納できるコンパクトなキャリングポーチが付属しているのもうれしい。コードはからみにくい高弾性のエラストマーシース使用なので、神経質にならずにケースにざっくり放り込んでおけるのも便利なところだ。
なお、発売開始に合わせ、ソリッドベースシリーズのスペシャルサイトがオープンしている。
●ATH-CKS70 \8,925円(tax in)
●ATH-CKS50 BK/WH \5,040円(tax in)
型式:ダイナミック型
ドライバー:φ12.5mm
出力音圧レベル:106dB/mW(ATH-CKS70)/106dB/mW(ATH-CKS50)
再生周波数帯域:5~24,000Hz
最大入力:100mW
インピーダンス:16Ω
質量:約8g(コード除く)
プラグ:φ3.5金メッキステレオミニ(L型)
コード長:1.2m/Y型
付属品:キャリングポーチ、イヤピース(XS,S,M,L)
◆ソリッドベースシリーズ スペシャルサイト
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