kotoko、小文字の“kotoko”名義による初めてのシングルはシンガーとしての真価を問う意欲作

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Xbox 360版&PLAYSTATION3版格闘ゲーム『BLAZBLUE(ブレイブルー)』主題歌も収録 2009.6.24 Release「蒼-iconoclast/PIGEON-the green-ey'd monster-」リリース特集

偶像破壊こそが真の平和をもたらす まるで一篇の小説のようなゲームの世界観を 色合い、精神性を表わすバースで表現

INTERVIEW 01 やっぱり私、I'veに甘えていたのかなって思ったんです。

── 今までの大文字“KOTOKO”から、小文字“kotoko”名義でニュー・シングル「蒼-iconoclast/PIGEON-the green-ey'd monster」をリリースされるわけですが、心境的な違いなどはありましたか?

「蒼-iconoclast/PIGEON-the green-ey'd monster」

kotoko : 楽曲を制作する姿勢や、アーティストとして歌に望むときの意識の変化は、実は特にないんです。でも、今までI'veの一員として歌ってきたのとは別の、まったく新しいスタッフのみなさんと一緒に音楽制作をしたので、結果的にその作業から得たものや生まれた曲や歌に、今までとの違いや特色が出ているんじゃないかなとは思いますね。

── 具体的には、どのような点で違いを感じましたか?

kotoko : I'veって、言ってしまえば私の家のような場所なんですね。スタッフや歌い手のみんなとも、家族同然のような付き合いですから。曲を作るときも、作詞と作曲、レコーディングからアレンジまで、すべてが自分の目の届く範囲で行われているんですね。それはそれで、すごく良いことだと思うんですよ。だって、歌い手が制作の一部始終に関われることって、ほかではあまりないことだと思うし、それがI'veの魅力だとも思っていますから。ただ私は、今までそういうI'veの制作スタイルしか知らなかったんですよね。今回は新しいスタッフの方に囲まれて、kotokoという一シンガーとして制作に関わらせてもらったら、今まで見えてこなかった部分がいろいろと見えてきたんですよ。やっぱり私、I'veに甘えていたのかなって思ったんです。

── 当たり前だと思っていたI'veの温かさや有り難みに、気付く部分があったと?

kotoko : そうですね。甘えていたというか、守られていたというか。そういうことも感じました。今回は本当に、親離れして外の世界を知る子供のような感じですよね(笑)。8年もI'veでやっているから、知っているつもりになっていましたけど、まだまだなんだなぁって。今回はすごく勉強になりました。

── 知らない環境に身一つで置かれると、今まであった安心感も消えるし、新しい緊張感も生まれるということですよね。その違いが“kotoko”としても“KOTOKO”しても、プラスになったということですね。

kotoko : そうですね。一番印象に残っている違いは、やっぱりディレクションでした。私は、作品ありきで楽曲を歌わせてもらうときは、その世界観を何よりも尊重しようと思って歌うんですね。少しくらいリズムや調子が外れても、全体的な雰囲気や、楽曲に作品の世界観が乗るように歌えていれば、OKになることが多かったんです。そういう楽曲に臨む姿勢はこれまでとまったく同じだったんですが、今回は少しでもリズムがずれたり、聴き取り難い部分があると、すべて歌い直したんです。すごく細かくて、ていねいな歌入れでした。それだけシビアにレコーディングしたぶん、すごく良い曲になったという実感もあります。とにかく鍛えられましたね。

── そんな「蒼-iconoclast」は、Xbox 360とPLAYSTATION3で発売される格闘ゲーム『BLAZBLUE』の主題歌ですが、世界観の印象はいかがでしたか?

kotoko : 私の印象としては、格闘ゲームというよりも長編小説という感じなんですよ。ものすごく細部にわたって設定が設けてあって、時代背景やキャラクターの生い立ち、背負っているものとかが、すごく深いんです。

── 歌詞にはゴシックなイメージを想起させる言葉が出てきますよね?

kotoko : はい。最初にいただいたCGのイラストが本当に綺麗で、そのイラストからインスパイアされた部分は今回大きいですね。タイトルにもある“蒼”という色味や、光と影の部分、そして設定や物語の深さを一生懸命に歌詞に落とし込みました。その部分をイメージしながら聴いてもらえると嬉しいですね。

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