BigBird、愛ってなんだろう?

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スタンバイされたステージ。ギターの音がドラムの音でカットアウトされ、演奏が始まる。渋谷GUILTY。初めてバンドスタイルのBigBirdを見る。明らかに前回のアコースティックバージョンとは違う印象。1曲目「衝動」は、語りかけるというよりも訴えるという感じだ。

2曲目は「愛に生かされて」。恋したくなる、誰かに頼りたくなる気持ちになる。つけっぱなしのテレビじゃごまかせない渇き、と聞こえた歌詞。確かにそう。体の根っこに時々うまれるどうしようもない感情は、テレビなんかじゃどうにもできない。

そして、MC。挨拶のあと「思い返せば1月23日にも、この場所で同じイベントに出ていました。9月にも予定をしている」と。

3曲目は新曲「フラジャイル」。ヴォーカル構の切ない声がフィーチャーされる。壊れてしまいそうな脆さ。人はみんな抱えているんだ。きっとどんな強く見える人も。強く見える人こそ、隠していることも多い。壊れそうな思いは時々はき出して自分を守らない、となんてことを考えながら聴いた。

告知タイム。7月12日のO-CRESTで自主企画イベントの開催について。そして、お客さんに「一歩ずつ前にきませんか?」と。

4曲目は、夏らしい曲「夏風」。タイトル通り、爽やかな風が吹き抜け梅雨を吹き飛ばして、一気に夏が来たような感覚に。個人的にサビのところの声の感じが好きです。

あっという間にラストソング。愛ってなんだろう?っていうすごく基本的なことを考えさせられる。一人じゃかかえきれないとか、ただ会いたいとか、純粋で真っ直ぐな言葉が直球で迫ってくる。きっと声の力だ。大人になると駆け引きしちゃいがち、でもそうじゃないところにこそ本当の愛があるんだって、と思わせてくれた「胸いっぱいの愛を」。

5曲という短いライブ時間だったけれど、愛についてギュッと考えさせてくれる時間だった。

2009年6月24日@渋谷GUILTY
1.衝動
2.愛に生かされて
3.フラジャイル
4.夏風
5.胸いっぱいの愛を

<ガチうた phase three>
2009年7月12日(日)
@shibuya O-CREST
BigBird、Blue Trike、田中有紀美 and more...
料金:前売り¥2300/当日¥2800(DRINK別)
◆チケット詳細&購入ページ
◆BigBirdオフィシャルサイト

[寄稿] 伊藤 緑:http://www.midoriito.jp/
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