話題のレゲエ・アーティスト、導楽を紐解く【4】―c/w「SURVIVOR」について

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7月1日に話題の楽曲「Still In Love」をリリースし、メジャー・デビューを果たしたレゲエ・アーティスト、導楽。もともと2007年にリリースされたワンウェイ・コンピレーション『CROCODILE』に収録された同曲は、DUB MIXやクラブなどの現場で支持され、YouTubeで公開されたミュージック・ビデオは現時点で再生回数が65万回を突破している。

◆「Still In Love」PV映像

導楽を紐解く企画第4回目となる今回は、メジャー・デビュー前にして、有線、カラオケ、着うた(R)と目覚しい記録を打ち立てている彼に、「Still In Love」でメジャー・デビューを飾ることに対して、何か意識することがあったのか訊いてみた。

「売れたらダメ、メジャーに行ったらリアルじゃなくなるって、変な固定概念を持った見方ってあると思うんですよ。その価値観を壊したい。メジャーに行こうが芯を持ってやってる人はたくさんいるし、メジャーでしか出来ないこともある。今までやってきたことをキープしながら、上手いことやっていきたいですね」

「Still In Love」をメジャー・シングルとしてリリースするにあたり、リテイクして新たなヴァージョンを作るという方法もあったはずだ。しかし、これまで触れてきたように、この「Still In Love」には、導楽が積み上げてきた色々な思いや苦労がギッシリ詰まっている。だからこそ、それを崩すことなく、こだわりを持って同じテイクのままリリースすることを選んだ。

そして、今作のカップリングには新録となる「SURVIVOR」が収録されている。こちらは、「Still In Love」のようなラブソングとは対象的なダンスホール・チューンで、最近の導楽のライヴでもセットリストに入れられている。この「SURVIVOR」について、本人は次のように語っている。

「ジャマイカのダンスホール・シーンで流行ってた“BADDAZ”リディムを聴いたときにカッコイイなと思って、このオケで録るためにジャマイカ行ったとき、たまたまTELA-C(INFINITY 16)が“BADDAZ”リディムを持ってて。ガイダンスでしたね。リリックもジャマイカで書きました。内容的には、俺からしか見えない自分の状況と、みんなから見える状況の両方を言ってる曲ですね」

もともと政治や社会的な事にも目を向けた幅広いテーマ、トピック設定にも定評がある彼。2009年も数多くのライヴ、フェスへの出演が続々と決定しているので、ぜひ足を運んで導楽の生の歌を聴いてみて欲しい。

「Still In Love」
UPCH-80130 ¥1,000(tax in)
2009年7月1日発売

⇒話題のレゲエ・アーティスト、導楽を紐解く【1】―レゲエとの出会い
⇒話題のレゲエ・アーティスト、導楽を紐解く【2】―レゲエに教わったこと
⇒話題のレゲエ・アーティスト、導楽を紐解く【3】―「Still In Love」を語る
◆「Still In Love」ミュージック・ビデオ(YouTube)
◆導楽オフィシャルサイト
◆導楽ユニバーサルミュージック公式サイト
◆iTunes Store 導楽(※iTunesが開きます)
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