木村カエラ、2万2000人を前に感涙の5周年記念ライヴ

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2009年、デビュー5周年を迎えた木村カエラが7月11日(土)、初の野外ワンマン・ライヴ<GO!5!KAELAND>を横浜・赤レンガパーク野外特設ステージにて開催。さすが“晴れ女”木村カエラらしく、当日は梅雨の合間の好天に恵まれて、2万2000人のファンを前に、全力のパフォーマンスで感謝の気持ちを伝えるとともに、これからの活躍を誓った。

◆木村カエラ、2万2000人を前に感涙の5周年ライヴ~写真編~

海港150周年を迎えた横浜は、木村カエラがデビュー前からレギュラー番組を担当していたTVK(テレビ神奈川)のお膝元。そうした“第二の故郷”ともいえる思い入れの深い場所での記念すべきライヴでもあり、会場内はいつになくお祭りムードがたっぷり。

“KAELAND”というネーミング通りに、会場入り口は巨大な口の門が来場者をお出迎え。その口の中を通って“KAELAND”に入場すると、カエラがデザインしたポップなオブジェをはじめ、CM写真やアーティスト写真で馴染み深いカエラのポートレートの、顔の部分がくりぬかれた記念撮影看板が設置されていたり、大道芸人の風船アートがあったりと、ちょっとしたアミューズメント・パークのような演出。サブ・ステージでは、デビューから5年間の軌跡を振り返るラジオ番組や、開催日までのカエラの日記的なドキュメントも公開され、開演前から来場者を楽しませていた。

そして、日中の猛暑がやわらいできた夕方。海風が心地よく吹き始めた17:30過ぎにいよいよ<GO!5!KAELAND>がスタート。

赤いチュニック・ワンピース姿で颯爽とカエラが登場すると、オープニング・ナンバーの「Magic Music」から2万2000人の観客が一斉に揺れる。ステージ上から見える圧巻の光景に、「2万人だよ? すごーい!」と興奮気味にオーディエンスに語りかけるカエラ。続けて「みんな、KAELANDへようこそ!今日はたっぷりと曲を用意したので、みんな最後まで楽しんでください。コアな曲もやると思うので、みんなついてきてー!」と挨拶すると、その言葉通りに、デビュー曲「Level 42」をはじめ、最新アルバム『HOCUS POCUS』収録曲まで、大ヒット・シングルの数々からライヴ定番曲のロック・ナンバー、そして珠玉のバラードまで、アンコール含め全26曲、3時間に渡る充実のパフォーマンスを繰り広げた。

◆「Level 42」PV

しかし、カエラには一つ不満があったようだ。というのは、このライヴの演奏曲のリクエストをオフィシャル・サイトで募集していたのだが、5000件しかリクエストが集まらなかったそうで「みんなインターネット世代でしょ?(2万人のうちの)1万5000人は?」と、ステージ上からその心境を観客にぶつけたのだった。

そんなライヴ中盤では、つい最近結婚した大親友のために作った「Butterfly」(『ゼクシィ』CMソング)を歌いはじめたとたん、感極まって歌えなくなってまう場面も。アーティストとして歩んできた5年間の思い出と、親友との思い出など、そうした様々な想いが一緒くたに走馬灯のように押し寄せたのだろう。これまでにもライヴで感動のあまり涙を見せる場面は何度かあったけれど、これほどポロポロと大粒の涙を流して歌えなくなるという場面は、かなり珍しい。そうしたカエラを励ますように、観客たちは“ラララ~♪”とハミングの大合唱で応え、会場は温かい雰囲気に包まれた。

◆「Butterfly」PV

そしてアンコールでは、後方のサブ・ステージに登場し、5歳未満のチビッコとその保護者のために設けられた“ファミリー・ゾーン”に向けて、ミツバチの衣装を装着して幻の名曲「Honey B~みつばちダンス」を披露。これには、そのパフォーマンスを見逃すまいと、関係者エリアにいた大人たちも肉眼で確認できる場所まで大移動。そんな大人たちの右往左往をよそ目に、チビッコたちのうれしそうな笑顔を間近に見ながら、実にうれしそうな笑顔を見せるカエラの表情がヴィジョンに映し出され、ますます会場のムードはハッピーな空気に満たされていく。

その後、台車に乗って客席ゾーンを移動しながらの「リルラ リルハ」、2万近くのタオルが回りかつてないほどに幻想的かつライヴの一体感を帯びた「Circle」など、“KAELAND”でしか味わえない内容で、5年間の想いを分かち合ったのではないだろうか。

◆「リルラ リルハ」PV

「まだ5周年だからね。まだまだみんなが元気になるような、力になるような曲、作るからね!これからも頑張っていきたいと思います! みんな、楽しく日々を過ごそうね!」と決意を語り、ラストは「この曲しかないよね!」と鉄板の名曲「happiness!!!」を披露。来場した2万2000人はもちろん、カエラの歌を受け止めたすべての人がハッピーになるように願いながら歌われていると感じることができる、素敵なフィナーレだった。

◆「happiness!!!」PV

そうした感動に浸っていると、ステージ上空に打ち上げ花火が上がり、この記念すべき<GO!5!KAELAND>を鮮やかに締めくくった。はやくも、この夏いちばんの素敵な思い出ができた一夜となった。

なお、この模様は8月22日にWOWOWで放映されることが決定。木村カエラは今後、夏フェスに出演した後、9月13日からライヴハウス・ツアーを行なう。“君のために歌いつづけるから”(「Level 42」より)とデビューして5年。木村カエラの歩みは止まらない。

◆木村カエラ『HOCUS POCUS』特集ページ

◆ホットペッパー・ホームページ
◆KAELA WEBサイト
◆コロムビア・ウェブサイト
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