チェンミン、二胡が表現する無限の可能性

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悠久の歴史と、人間の感性の豊かさを感じさせてくれる二胡の代表的な奏者として活躍するチェンミンが、初めてセルフタイトルを付けた自信作『Chen Min』を7月15日にリリースする。

「二胡は、私が一生付き合っていきたい大切なパートナーです。二本の弦しかなくて、音域も2半~3オクターブしかありません。でも、潜在能力は無限にある楽器です。喜怒哀楽を表現できる楽器でもあります。今回のアルバムではその二胡の多彩さを知ってもらいたい。そういう思いをこめて、レコーディングしました」──チェンミン

彼女が言うように、二胡という楽器が持つ新しい可能性を追求しているのが、今回のアルバムだ。

その意識が前面に出ているのはアイリッシュ・ミュージックとの融合。庶民的な楽器である二胡は、楽譜を離れたところで自由に演奏することができる楽器。そこにアイリッシュ・ミュージックとの共通点を見出し、新たな世界観の表現に挑戦している。レコーディングも空間の響き(アンビエンス)を利用する工夫を施し、“アイルランド人が緑の丘でフィドルを奏でるように”収録されたということだ。

「リベルタンゴ」では、実に官能的な音色が耳を打つ。タンゴやケルトとの融合によって二胡に新たな命が吹き込まれたようだ。チェンミンが挑もうとしているワールドワイドな音楽が、1枚のCDの中で様々な結実を見せている。

チェンミンは、プライベートでは初めて出産を経験し母になり、音楽活動においても環境を一新。公私ともに訪れた変化がアルバムに反映されているようだ。二胡が持つ多くの可能性の一端を見せてくれたこのアルバム。新たな表現に向ってスタートを切った彼女の決意がうかがえる秀作なのだ。

<チェンミン CONCERT TOUR 2009「Chen Min」>
7月25日(土)東京 きゅりあん 大ホール
8月22日(土)京都 京都会館 第2ホール
8月28日(金)新潟 新潟市民芸術文化会館
9月4日(金)仙台 仙台市青年文化センター シアターホール
9月5日(土)名古屋 名古屋市青少年文化センター
9月12日(土)長野 セレスホール(上田市丸子文化会館)
◆チケット詳細&購入ページ

◆iTunes Store チェン・ミン(※iTunesが開きます)
◆チェンミン オフィシャルサイト
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