ホイットニー・ヒューストン、新作『I Look To You』試聴会は総立ちの大喝采

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7月14日(火)、ロンドンのマンダリン・オリエンタル・ホテルにて、ホイットニー・ヒューストン本人を迎えた彼女の新作『I Look To You』の試聴会が開かれた。

イベントは、ホイットニーの育ての親にして音楽業界の重鎮、クライヴ・デイヴィスのスピーチでスタート。そしてデイヴィス本人による解説をともない9曲がプレイバックされた。この中には、同アルバムのエグゼクティヴ・プロデューサーであるデイヴィス自身でさえも、数日前に聴いたばかりという出来立てのホヤホヤ、もしくはまだ完全には出来上がっていないというトラックも含まれていた。そこまで披露するのは「いち早く、素晴らしい音楽を分かち合いたかった」という彼の言葉通り、早くみんなに聴かせたい、早く自慢したいという自信作であるが故だろう。

アリシア・キーズ作の「Million Dollar Baby」やエイコンとのデュエット「Like I Never Left」のようなアップ・テンポなトラック、そしてR・ケリー作の「I Look To You」やデヴィッド・フォスター・プロデュースの「I Didn't Know My Own Strength」といった誰もが待ち望んでいたホイットニーならではのパワフルで壮大なバラードなど、どれも期待を裏切らないものばかり。デビュー当時からその歌唱力が高く評価されていた彼女だが、苦境を乗り越え、その歌声はさらに豊かでソウルフル、パワフルになった。ライヴではないにも関わらず、身体を揺するだけに終わらず、曲の合間に会場全体から手拍子が上がることもあった。

そしてプレイバック後、総立ちの大喝采のもと迎えられたホイットニー。シックでタイトなドレスを着用した彼女は、輝くばかりの美しさだった。「また歌えること、そしていまも世界中にわたしの歌を聴きたいと思ってくれるファンがたくさんいることを知って、本当に嬉しい。ニュー・アルバムがあなたの人生に残る1枚になりますように」と語った彼女。試聴会には、英国はもちろんのこと世界25ヶ国のジャーナリスト、マスコミ関係者およそ200名が出席したが、そこにいた誰もがホイットニーの完全なる復活を実感したに違いない。

ホイットニーはこの後、ニューヨーク(7月21日)、ロサンゼルス(23日)でも同様の試聴会を開催。そして待望のアルバム『I Look To You』は9月16日(日本盤)にリリースされる。

Ako Suzuki, London
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