これぞ小説サントラ？『1Q84』をコンプリートするコンピ登場

遂に出た…というべきか。“映画のサントラ”ならぬ“小説のサントラ”の登場だ。

社会現象のように世を賑わした村上春樹『1Q84』。既にご存知のとおり、この小説には冒頭の「ヤナーチェク：シンフォニエッタ」に始まり、多くのクラシック曲、しかもなかなか巷では手に入りにくいクラシックがちりばめられ、村上春樹ならではの選曲が小説の世界をさらに魅惑的なものにしている。

今回PC配信限定でリリースされた『ベストセラーズ・クラシック vol.1～クラシックで読み解くベストセラー小説』は、この『1Q84』に出てくる膨大なクラシック楽曲をほぼまるごと1枚に収めた、クラシック・コンピレーション・アルバムなのだ。

最老舗レーベルEMI CLASSICSが保有する膨大な音源から超一流アーティストの音源を収録したこの作品、こと特質すべきは、小説においてもキーとなる「小澤征爾指揮　ヤナーチェック：シンフォニエッタ」がPC配信初解禁としてここの収録されている点だ。しかも収録分数90分超にして、価格はなんと900円という破格の値段。すでにiTunesクラシック・トップ・アルバム・チャートでは発売初日にして初登場5位にランクイン、現在では1位の辻井伸行に続く2位についている状況だ。

『1Q84』を読んだ人はもちろんのこと、ひとつの世界観に沿って作られた激安良質コンピとしても、なかなか興味深い作品になるのでは？

『ベストセラーズ・クラシック vol.1～クラシックで読み解くベストセラー小説』
900円（税込）PC配信限定
01. シンフォニエッタ　第1楽章：アレグレット　作曲：ヤナーチェク　指揮：小澤征爾　　演奏：シカゴ交響楽団
02. シンフォニエッタ　第2楽章：アンダンテ　作曲：ヤナーチェク　指揮：小澤征爾　　演奏：シカゴ交響楽団
03. シンフォニエッタ　第3楽章：モデラート　作曲：ヤナーチェク　指揮：小澤征爾　　演奏：シカゴ交響楽団
04. シンフォニエッタ　第4楽章：アレグレット　作曲：ヤナーチェク　指揮：小澤征爾　　演奏：シカゴ交v楽団
05. シンフォニエッタ　第5楽章：アンダンテ・コン・モート　作曲：ヤナーチェク　指揮：小澤征爾　　演奏：シカゴ交響楽団
06. 平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第1番 ハ長調 BWV846 前奏曲　作曲：バッハ　演奏：ヘルムート・ヴァルハ
07. 平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第1番 ハ長調 BWV846 フーガ　作曲：バッハ　演奏：ヘルムート・ヴァルハ
08. 平均律クラヴィーア曲集 第2巻 第24番 ロ短調 BWV893 前奏曲　作曲：バッハ　演奏：ヘルムート・ヴァルハ
09. 平均律クラヴィーア曲集 第2巻 第24番 ロ短調 BWV893 フーガ　作曲：バッハ　演奏：ヘルムート・ヴァルハ
10. マタイ受難曲BWV244 ざんげと後悔の思いで（第1部） 指揮：ヴォルフガンク・ゲネンヴァイン 合唱：南ドイツマドリガル合唱団　他
11. 夏の最後のバラ（庭の干草）　サラ・ブライトマン
12. エヴォカション組曲 第3曲：アレグロ・デチーソ　ウェイン・マーシャル
13. 交響曲第1番ホ短調作品68 第1楽章：ウン・ポコ・ソフテヌート – アレグロ　作曲：ブラームス　演奏：パリ管弦楽団
14. 子供の情景 作品15 第7曲：トロイメライ　作曲：シューマン　演奏：マルタ・アルゲリッチ
15. クライスレリアーナ 作品16 第1曲　　　　　 　作曲：シューマン　演奏：ジョナサン・ビス
16. パルティータ第2番ハ短調 BWV826 IV：サラバンド　作曲：バッハ　演奏：ピョートル・アンデルシェフスキ
17. パルティータ第6番ホ単調 BWV830 I.トッカータ　作曲：バッハ　演奏：ピョートル・アンデルシェフスキ
18. マタイ受難曲BWV244 アリア「神よ、憐れみたまえ」　作曲：バッハ　指揮：ジョン・ネルソン　演奏：アンサンブル・オルケストラル・ド・パリ
19. 峠の我が家　指揮：ロジェー・ワーグナー　合唱：ロジェー・ワーグナー合唱団
20. シンフォニエッタ　第5楽章：　アンダンテ・コン・モート　作曲：ヤナーチェク　指揮：サイモン・ラトル　演奏：フィルハーモニア管弦楽団
◆iTunes Store 『ベストセラーズ・クラシック vol.1～クラシックで読み解くベストセラー小説』（※iTunesが開きます）