CKB、BENI、MINMI…アーティスト9組が真夏の夜の競演

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レコード会社ユニバーサル ミュージックによる屋外ライヴイベント<SUMMER EXPRESS 2009 in Hayama Marina>が1日、葉山マリーナ ヨットヤード特設ステージにて開催され、集まった2,000名の観客を前に、サプライズゲストを含む9組のアーティストが、真夏の夜の競演を繰り広げた。

当日のレポートが到着したのでお届けしよう。

◆<SUMMER EXPRESS 2009 in Hayama Marina>の写真

午後5時の開演と共に、第一部のトップバッターとして登場したのは、7月にメジャーデビューを果たしたヒルクライム。新人とは思えぬ堂々たるステージ・パフォーマンスで2曲を披露し、のっけから詰め掛けた観客を大いに沸かした。「今日カップルで来た人はいますか?」の問いかけに多くの手が挙がる中、交際を実らせゴールインした友人カップルのために書き下ろしたという最新曲「純也と真菜実」を“日本全国の恋人たちへ”として披露。会場全体が優しい気持ちに包まれる中、颯爽とステージを後にした。

続いて長い髪に真っ赤な大輪の花をつけて登場したのは、2009年ユニバーサル ミュージックに移籍してきた女性シンガーMetis。赤と白のトロピカルなサマードレス、マイクを持つ手の甲にも赤い花のアクセサリーをつけ、気分は夏全開だ。華やかな女性ダンサー2人を従え、際立った存在感、圧倒的な歌唱力でディーバとしての貫禄も十分。アップテンポな「OVER THE RAINBOW」で総立ちの観客とタオルを振り回して盛り上がった後は、「広島出身のシンガー、Metisです。今日は皆さんと素敵な思い出をつくるためにメティも来ました」と自己紹介し、代表曲「母賛歌」へ。母子家庭で育ったというMetisが、天国にいる一番大切な存在である母親に向け、溢れる愛情込めて切々と歌い上げ、観客の心をがっちりと掴んだ。

次いでサプライズ・ゲストとして2組が登場。まずは英国でいま人気沸騰中の18歳の歌姫、ピクシー・ロット。エンジェリックな愛らしいルックス、肩まで届くブロンドの髪にヘアバンド、幾何学模様のカラフルなミニドレスとファッション性も高く、アイドルとしての素質は満点。そしていざ歌い始めると、ルックスとは裏腹なソウルフルでパワフルな歌声で観客を釘付けにする。アコースティック・ギターを伴奏にスティービー・ワンダーの名曲「Isn't She Lovely」をカヴァーした後、全英No.1に輝いたデビュー・シングル「ママ・ドゥ」、2ndシングル「ボーイズ&ガール」を立て続けに披露し、日本の音楽ファンにその魅力を大いにアピールした。

2組目のサプライズ・ゲストとして登場したのはSpontania。2008年JUJUをフィーチャリングした「君のすべてに」を大ヒットさせて以来、勢いに乗る彼らは、AIの大ヒット曲「Story」をリメイクした「Another Story」を堂々とパフォーマンスした。

第一部のトリを務めるのは2009年ユニバーサル ミュージックに移籍したMINMI。真夏を思わせる鮮やかなオレンジ色のキャミソール風なトップスに、元気に膨らんだ蛍光ブルーのミニスカートで登場。「サマータイム」を歌い、総立ちの観客との絶妙な掛け合いで、夕陽傾き少しずつ涼やかになる空気を再び熱くヒートアップさせる。自身の結婚式に来てくれた人たちのために書いたという「アベマリア」で会場の熱気は最高潮に。「皆、携帯持ってる?」と観客に呼びかけると、照明を落として会場全体で携帯電話を使った“光のウェーブ”。遊び心たっぷりなパフォーマンスに全席総立ちで大いに盛り上がり、「シャナナ☆」で締めくくった。

休憩を挟んで第二部のトップバッターは、DA BUBBLE GUM BROTHERS。日が沈み夜の帳が降りる中、シルバーのジャケットに黒地に深紅の花柄が映えるシャツを着たブラザー・コーンと、ネイビー・ブレザーのブラザー・トムが伊達男な雰囲気をムンムン漂わせてフルバンドと共に登場。葉山マリーナは一気に巨大な屋外ディスコに様変わりする。分厚いブラスの音とドラムの重低音に、観客の興奮は否が応でも高まり、1曲目の「Daddys Party Night」から総立ちで踊りまくり。代表曲「WON’T BE LONG」では、かつてこの曲にリアルタイムで親しんだ大人世代も、EXILEのカヴァーではじめて聞いた若い世代も、一緒になって飛び跳ね、体をゆすり、大いに盛り上がる。オヤジならではの“ゆとり”と“色気”、盛り上げ方のうまさに観客はすっかり魅了されていた。

続いて今やファッション・アイコンとしても熱い注目を集める女性シンガーBENIが登場。デニム地のチューブトップに水玉模様のミニスカート、ブルーのハイヒールという爽やかでキュートなファッションで登場。この春のデジタルで大ヒットしたポップな「Kiss Kiss Kiss」で沸かせると、自身のブログ用に満員の観客と共に写真を撮るなど、会場は楽しい一体感に包まれる。 新曲「ずっと二人で」、昨年末のヒット曲「もう二度と…」といったしっとりしたバラードも伸びやかに歌いこみ、印象的なステージに幕を降ろした。

フレッシュなBENIに続いて登場したのは、ジャパニーズHIP HOPシーンをリードし続ける童子-T。絶妙なMCを挟みながら、アップテンポでダンサブルな曲から、しっとりしたスローナンバーまで緩急自在に観客をノセる。最後に再びBENIをステージに招き入れ、2008年の大ヒット曲「もう一度…feat.BENI」を披露。切ないメロディに、男の優しさ溢れる童子-Tのラップ、美しく伸びやかなBENIの歌声が絶妙にはまり、海辺の夏の夜空を背景に、誰もが一度は経験したであろう愛しい人との別離の記憶を呼び覚まし、心を打った。

盛り上がる今宵のステージのトリとして大歓声で迎えられたのは地元・神奈川のカリスマ、クレイジーケンバンド。フルバンドによる骨太なファンクのリズムに乗せ、横山ケンのソウルフルなヴォーカルがグイグイと会場をヒートアップさせると観客も大喝采でこれに応える。恒例のリクエスト・コーナーで会場にちなんで「葉山ツイスト」と「Loco Loco Sunset Cruise」の2曲を披露すると、「Let's Go CKB ~ タイガー&ドラゴン」、人妻賛歌の「昼顔」でボルテージは最高潮に。「昼顔」では観客から人妻の“ゆうこさん”、“いずみさん”、婚約中という“あいさん”をピックアップし、「奥さんのためなら…」の歌詞を置き換えるサービスもあり、笑いを誘った。ヒートアップした会場の熱を冷ますように一転、アーバンでソウルフルな新曲「ガールフレンド」のイントロが流れると、総立ちの観客から大歓声があがる。柄にもなくひと夏の恋に墜ち、恋に破れた、切ない大人の男の心情を切々と歌うナンバーに、2,000人の観客の心も一つになる中、真夏の一夜限りの夢のステージは幕を下ろした。

◆ユニバーサル ミュージック・ウェブサイト
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