JET、「大きな高い山を登りきったような気分だよ」後編

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▲photo by Beatrice Neumann
◆インタビュー前編より続き

──アルバム・タイトルの意味は?

クリス:アフリカにはズールという部族がいるんだけど、そこに有名な戦士がいて彼の名がシャカ・ズールだったんだ、シャカというのはズール部族の言葉で「父無し子」という侮辱の言葉なんだ。みんなはシャカ・ズール、シャカ・ズールとその人を指して馬鹿にしていたんですが、なんと彼はその部族の王様になってしまったんだよ。王となっても彼はその侮辱言葉をとらずに「俺は昔ばかにされていたんだけど、みんなのトップにたった」というのをステイトメントとして出していた。自分達も「シャカ・ロック」というタイトルをつけるのを面白いと思ったし、耳で聞いたときにそのサウンドが気に入ったからこういうタイトルにしたんだ。また初めてストレートなロックアルバムで作ったのもこのアルバムが初めてだったので、ロックというのをタイトルに入れたかった。

──このアルバムに影響を与えているほかのアーティストやアルバムなとはありますか?

クリス&ニック:トム・ぺティ。

ニック:メンバー4人とも「RUNNING OUT JUNE」っていうDVDをプレゼントされてものすごく興奮したよ。それはトムペティの音楽人生をたどった内容なんだけど、もちろん自分達をトムペティと比較しているわけではないですが、共感できる部分はあったし、わかるわかるという部分もあって、凄く印象的な作品でした。

クリス:それ以外にはクラッシュ、ワイヤーかな。

▲photo by Tao Ruspoli
──今はヤワなバンドや頭でっかちのバンドが多いと思いますか?

ニック:常に、どんな音楽の歴史をみてもいると思うし、そういうヤワなやつが誰かというのを知りたいやつはNME(イギリスの音楽誌)を読めばいいさ。

クリス:NMEに出てくるようなバンド=ヤワなバンドという公式が出来上がっているのさ。

──今回のアルバムは2000年代のロックの金字塔と思いますが、ご自身ではどう思われますか?

クリス:今まで2枚のアルバムを作ってきたという自信だと思うし、長い時間をかけて世界中を旅し、年を重ねてきたということも音に反映されているんじゃないだろうか。すべての面で、すべてのプロダクションに関わってきたということに反映されてきた。こういうアプローチを前にとることもできたかもしれないけど、ひとつひとつが学びの場であるので、今回こういう挑戦をしてきたのはよかった。

──いつ頃来日を期待できるのでしょうか?

ニック:しばらくバンドとして活動してきていなかったので、バンドとしてのツアーは大々的に行いたいと思っているね。この後ロンドンやいくつかの都市をまわり、そのあとアメリカでライヴをやる予定になっている。まだ決まっていないんだけど、日本は大好きな国なのでみんなのために早く戻ってきて演奏したい。

クリス:遅くとも年内にみんなの前にステージに立ちたいね。

──新作の完成とライヴを待っている日本のファンにメッセージを。

クリス:本当にこれだけ長い間僕らのことを待っていてくれてありがとう。自分の大好きなバンドがなかなかアルバムを出してくれないとじれったい想いが強くなるのも僕がわかるから、みんながこれだけ待ってくれているということは本当に嬉しいし、早くみんなとステージで会えることを楽しみにしている。

ニック:これだけ長いこと待った甲斐があったと皆が思ってくれる、そういう作品であることを祈っている。

インタビュー:鈴木宏和(2009年4月東京にて)
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