11年目のオーガスタキャンプ、鳥取県のハワイでスタート

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2009年はサーキット形式で開催されることが発表された<Augusta Camp 2009~Extra~>の鳥取公演が、8月29日に鳥取県湯梨浜町ハワイ夢広場にて行なわれた。

この日は、山崎まさよし、秦 基博、元ちとせ、さかいゆう、そして鳥取県出身のドラマー“あらきゆうこ”のソロユニットmi-guの5組が出演。開場時間の14時になると、地元の人々はもちろん、全国各地から訪れた山崎や秦のファン総勢6,000人が、期待に胸を膨らませながらハワイ夢広場に集まった。

◆<鳥取東郷湖サマーフェス2009 Augusta Camp 2009~Extra~>のライヴ写真

開演時間の17時になり、トップバッターで登場したのは、鳥取県境港市の出身でコーネリアスのドラマーとして世界で活躍している“あらきゆうこ”のソロユニット、mi-gu。初めて鳥取で開催されるオーガスタキャンプのオープニングを任され、故郷に錦を飾った。今年5月に坂本龍一氏のレーベルcommonsよりリリースした3rdアルバム『pulling from above』からの楽曲を含め、力強いドラミングと幻想的な曲を映像効果も交えて5曲演奏し、会場を圧倒した。

続いて登場したのは、デビューを10月7日に控えながらもすでにKREVAやマボロシとのコラボで各方面からかなりの注目を浴びているさかいゆう。1曲目はピアノの弾き語りでしっとりとしたバラード「MUSIC」でスタート。歌詞の一部を“ハワイ夢広場”に言い替えて歌い、会場を沸かせた。また、3曲目には10月7日に発売されるデビュー曲「ストーリー」を披露。会場は大きな手拍子に包まれた。最後は土岐麻子に楽曲提供し、ユニクロCMソングにも起用された「How Beautiful」をセルフカヴァーで披露し、“涙をいざなうシルキーヴォイス”というキャッチフレーズが相応しい歌声とピアノを鳥取の空に響かせた。

次に登場したのは、今夏、毎週末全国各地の夏フェスに登場した秦 基博。前日も山中湖で行なわれた<SWEET LOVE SHOWER 2009>に出演していた秦は、2008年に福耳のシングルとしてリリースされた「夏はこれからだ!」でライヴをスタートした。

ドラム、ベース、キーボードに秦のアコースティックギターというシンプルな4人編成だからこそ出せる芯がありながらも抜けのある夏らしいアレンジで、「鱗(うろこ)」、「シンクロ」、「キミ、メグル、ボク」といったシングル曲を次々と披露。この夏、リリースしたABC2009夏の甲子園統一テーマ曲「Halation」では、レコーディングで参加したmi-guのギタリスト、名越由貴夫氏をステージに呼び込んで演奏するというオーガスタキャンプならではのステージで観客を魅了した。

ラストで披露したバラード「サークルズ」では、「この湯梨浜町という素敵な場所に、音楽を通して皆と出会えたことを感謝します。こうやって音楽でどんどんつながっていけたらいいな、と思って作った曲を最後に聴いてください」と話してから歌い上げ、自身のステージを締めた。

空が夕暮れに染まるなか登場した山崎まさよしは、1曲目の「ペンギン」から激しいエレキギターで一気に加速していく。2曲目「バビロンの住人」の間奏では老人に変装する遊び心を見せつつも、3曲目では先のツアー中に知り合った盲目のギタリスト、田川ヒロアキ氏を呼び込み、ツインギターで最新アルバム『IN MY HOUSE』から「追憶」「ロンサムライダー」の2曲を演奏した。

また、この日は「ロンサムライダー」をライヴで初披露し、11年目にして初めての土地で行なわれたオーガスタキャンプへの気合を感じさせた。そしてギターをアコースティックギターに持ち変えると、「心拍数」「十六夜」「水のない水槽」と立て続けにミディアム・スローのバラード曲を演奏。会場の雰囲気を一変させる彼の力量に、改めて魅せられる瞬間だった。

その後、先ほどステージを終えたばかりの秦 基博を呼び込み、二人で5月にこの世を去った忌野清志郎を偲んでRCサクセションの「スローバラード」を披露。個性的な声に定評のあるボーカリスト二人の競演により歌い上げられた名曲に、会場に集まった6,000人の観客は息をのんだ。

そして最後は、デビュー曲「月明かりに照らされて」と大ヒット曲「One more time, One more chance」を迫力の演奏で歌い上げ、観客の期待に十分応えたステージとなった。

山崎のステージの後、たったひとりで登場した元ちとせは、三線の弾き語りで出身地である奄美の島唄「黒だんど節(くるだんどぶし)」を歌唱。凛とした彼女の佇まいと独特の歌声に、観客はすっかり魅了されていたようだった。

そして、島唄を歌い終えた元ちとせが笑顔で出演者を呼び込み、オーガスタキャンプならではのセッションがスタート。2002年に大ヒットした元ちとせのデビュー曲「ワダツミの木」を、ボーカル・元ちとせ、アコースティックギター・秦 基博、エレキギター・山崎まさよし、パーカッション・あらきゆうこ、キーボード・さかいゆうという編成で披露した後は、ドラマーとベーシストを加えた7人で、山崎まさよしの最新シングル「春も嵐も」と、ライヴでは定番のナンバー「晴男」を全員でパフォーマンス。「春も嵐も」の途中で、再びRCサクセションの「雨上がりの夜空に」を挟みこみ、会場をさらに盛り上げた。

ラストの「晴男」では、山崎まさよし恒例の「おきゃくさ~ん!!」という呼びかけで会場が一体となり、6,000人の大合唱でオーガスタキャンプ鳥取公演は幕を閉じた。

<Augusta Camp 2009~Extra~>は、今後三重、東京、埼玉にて開催される。

<Augusta Camp 2009~Extra~>
2009年9月12日(土)
@三重県・ナガシマスパーランド芝生広場 特設会場
出演:スガ シカオ、元ちとせ、スキマスイッチ、MICRON' STUFF、秦 基博(Acoustic Set)、さかいゆう(ニューカマー・アクト)
[問]JAIL HOUSE 052-936-6041

<Augusta Camp 2009~Extra~>
2009年10月4日(日)
@東京都・品川ステラボール 
出演:杏子、COIL、長澤知之、MICRON' STUFF、さかいゆう(ニューカマー・アクト)
[問]SOGO TOKYO 03-3405-9999

<Augusta Camp 2009~Extra~>
2009年10月24日(土)
@埼玉県・さいたまスーパーアリーナ 
出演:杏子、元ちとせ、スキマスイッチ、秦 基博、MICRON’STUFF、さかいゆう(ニューカマー・アクト)
[問]SOGO TOKYO 03-3405-9999

◆Augusta Campオフィシャルサイト
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