Cubaseのコントローラー付きオーディオI/F「CI2」

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ヤマハ/スタインバーグは、「Cubase」シリーズのコントローラーを統合したオーディオインターフェイス「CI2」を発表した。ギターにも対応する2IN/2OUTのオーディオインターフェイス、Cubaseシリーズ(Ver. 5.1以上)のコントローラーを両立したコンパクトな製品。DAWソフトの「Cubase AI5」を同梱する。発売は10月26日。

「CI2」は、ヤマハ/スタインバーグブランドの「CC121」に続くDAW専用コントローラーで、「アドバンスド・インテグレーション・USBスタジオ」と銘打たれている。CC121に比べ、よりコンパクトかつオーディオインターフェイス機能も備えるモデルとなっている。

入力端子は標準フォーンジャックとXLRに両対応のコンボジャックを2つ搭載。いずれもファンタム電源の供給が可能だ(XLRのみ)。また、一方の入力は、Hi-Z対応となっており、エレキギターなどの接続も可能。ファンタム電源供給(INPUT1、2共通)とHi-Zはボタンにより切り替えるようになっている。また「MONO」ボタンにより、INPUT1と2をモノラルチャンネルとして使用可能、これにより、ギターなどの録音時のモニタリングがやりやすくなっているのもポイントだ。入力した音声のモニター(試聴)とDAWからの出力がMIXノブでバランス調整ができるのもポイント。入力音の試聴は競合製品ではたんにON/OFFしかできないが、CI2は両者のバランスがとれるのだ。

出力は標準フォーン端子が1系統(L/R)、ヘッドフォン端子も装備。マスター出力とヘッドフォン出力の音量を個別に調整できるようノブが独立して用意されているのは便利だ。このほか、Cubaseのコントロールに活躍してくれるフットペダル端子も備える(後述)。電源はUSBバスパワーで動作する。

セッティング時に便利なのが、マイクスタンドへの取り付けが可能な点。別売りのマイクスタンドアダプター「BMS-10A」を使ってマイクスタンドに取り付けることができるので、楽器を演奏しながらでも操作しやすい位置、高さ、角度に設置が可能となる。

バンドルソフトには、世界で初となる「Cubase AI5」を同梱。Cubaseシリーズと同じオーディオエンジンを採用し、基本機能を装備したソフトウェアだ。バージョンは上位モデル最新のCubase、Cubase Studioと同じ5.1となっている。このCubase AI5をインストールしたパソコンとCI2を接続すれば、マイクやギターをつなぐだけで、いつでもどこでもレコーディングができるようになっている。

初心者にうれしいのが、Cubase AI5で初搭載となるセットアップをカンタンにしてくれる「AI Functions」という機能。CubaseをインストールしてあるパソコンにCI2を接続するだけで、AI Functionsが機能し、自動的に接続設定が行われる。ちなみに、AI Functionsは、Cubase、Cubase Studioでもバージョン5.1で対応する。

CI2のコントローラー部で最も注目なのが、パネルの右側に備えられた「AIノブ」と、その右下に新設された「アクションパッド」の存在。AIノブはCC121でも搭載されたいものだが、新たにプッシュにも対応。ノブを回してパラメーターを選択、プッシュで確定といった操作が可能になっている。また、マウスポインターをCubaseシリーズの画面上のつまみに合わせれば、すぐにAIノブ側でパラメーターの増減が可能になるのも便利。変更したいパラメーターとノブの位置を確認するわずらわしさから開放され、すばやい操作が可能となっている。

「アクションパッド」は、レコーディングに関わる操作(録音、再生、停止など最大6つまで)を順番に実行することができるというもの。たとえば、録音時ならトラックを選択後、モニターボタンを押す、録音可ボタンを押す、録音開始ボタンを押す、停止ボタンを押す、開始位置に戻る、録音した音を確認のために再生する、といった操作がこのアクションボタンを次々と押すだけでできるのだ。また、フットペダルでもこの操作が可能になるので、両手がふさがるギターのレコーディングなどではとくに威力を発揮する。操作の流れのテンプレートが多数用意されているほか、多くのトランスポートコマンドの選択肢からオリジナルの設定を作ることも可能になっている。

これらCI2の機能は、Cubase、Cubase Studioでもバージョン5.1以上なら使えるが、Cubase AI5のみの新機能となるのが、「プロジェクトアシスタント」という機能。レコーディング、スコア作成、プロダクション、マスタリングなどさまざまな目的とスタイルに合わせて、あらかじめ用意された豊富なテンプレートをプロジェクト作成時に表示してくれる。トラック数や各種エフェクトなどが設定された状態で新規プロジェクトが開始できるので、設定の手間が省け作業効率がアップする。もちろん、ユーザーによるテンプレートの追加も可能だ。

<動作環境>
●Mac
対応OS:Mac OS X 10.5.5
CPU:Power PC G5 (Intel Core Duo以上を推奨)
必要メモリー:1GB以上
ハードディスク空き容量:4GB以上の空容量
ディスプレイ:1280 x 800 ピクセル以上 - フルカラー
その他:DVD-ROMドライブ、USB 端子:CI2接続用、インターネット接続環境(ライセンスアクティベーション、ユーザー登録、ソフトウェアのアップデータ・ダウンロード用)

●Windows
対応OS:Windows XP Professional (SP3)/ XP Home Edition(SP3)、Windows Vista (全て32bit版)
CPU:Pentium/Athlon 2GHz以上(Dual Core推奨)
必要メモリー:1GB以上
ハードディスク空き容量:4GB以上の空容量
ディスプレイ:1280 x 800 ピクセル以上 - フルカラー
その他:DVD-ROMドライブ、USB 端子:CI2接続用、インターネット接続環境(ライセンスアクティベーション、ユーザー登録、ソフトウェアのアップデータ・ダウンロード用)

◆CI2
価格:オープン
発売日:2009年10月26日

◆CI2 製品情報
◆スタインバーグ
◆ヤマハ

◆BARKS 楽器チャンネル
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