大西順子やルー・ドナルドソンらの名演で有終の美を飾った<東京JAZZ 2009>

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2009年で8回目を迎えたジャズの祭典<東京JAZZ 2009>が9月4日~6日の3日間にわたって開催され、最終日となった9月6日、会場の東京国際フォーラム ホールAでは、詰めかけた大勢のファンを前に内外の一流ミュージシャンによる熱い演奏が繰り広げられた。

◆大西順子やルー・ドナルドソンらの名演で有終の美を飾った<東京JAZZ 2009> ~写真編~

19時からスタートした夜の部のオープニングを飾ったのは、大西順子トリオ(featuring 井上陽介 and ジーン・ジャクソン)。2009年7月に何と11年ぶりとなる新作『楽興の時』を発表し、本格復帰を遂げた日本を代表する天才ジャズ・ピアニストだ。今回が東京JAZZ初出演となった大西は、新作から「BACK IN THE DAYS」「BITTERSWEET」など自身のオリジナル曲を中心に4曲を披露。ブランクを全く感じさせないその圧倒的なテクニックと力強さで、来場者の度肝を抜いた。

その後マッコイ・タイナー・トリオwith special guestジョン・スコフィールドの演奏を挟み21時に登場したのは、ルー・ドナルドソン。『アリゲーター・ブーガルー』など、ブルーノート・レーベルにも多数の名作を残している、今年82歳のジャズ界の重鎮だ。ルーが登場するなり客席は大歓声。年齢を全く感じさせない味のある演奏で「アリゲーター・ブーガルー」など、全7曲を演奏。MCでは盛んにジョークを挟み、「ウィスキー・ドリンキング・ウーマン」では歌まで披露して、観客を大いに沸かせていた。

そして最後はこの日の出演者らによるスーパーセッション、「BLUE NOTE RECORDS 70th Anniversary Super Jam」だ。ブルーノート・レーベルの創立70周年を記念して行なわれたこのスーパー・セッションでは、クオシモードやチャイナ・モーゼスらが登場。クオシモードは“踊れるジャズ”を意識したそのサウンドと、シックなスーツでキメたビジュアルで現在若い世代から大きな支持を集めている日本のジャズ・バンド。チャイナはフランス発、そのパワフルなヴォーカルで注目度No.1の女性シンガーだ。彼らに加えマンハッタン・ジャズ・クインテット、そして勿論ルー・ドナルドソンも登場。夢のスーパーバンドでブルーノートの名曲を演奏し、9月4日からの3日間、全5公演にわたって行われた東京JAZZのフィナーレを飾ることとなった。

◆ブルーノート・オフィシャルサイト
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