鈴木祥子、トーチ・ソング。悲しい歌を歌う夜

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2009年9月5日、Billboard Live Tokyoにおいて<鈴木祥子 WITH 今剛 ~SYOKO SINGS THE TORCH SONGS~>の1st stageを見た。

席がかなり上の方の場所だったので、細かいところまでは見えなかったが、衣装は身体のラインに沿った2ピース。ロングスカートは太ももまで深いスリットが入っていて、とてもセクシーだ。その衣装からは、個人的な意見だが少しオリエンタルな雰囲気を感じた。

定刻にライブスタート。厳かに「The End of the World」で始まる。悲しい曲だ。その後挨拶をし、東京の真ん中、六本木で歌うことを嬉しく思うと告げ、ミッドタウンにくるのは3回目だとも。そして、自分の歌で悲しい曲を、ということで、奥田民生氏と一緒に作った「確かめていてよ」。続いてデビュー曲でもある「夏はどこへ行った」。

ここで、ゲストであるギタリスト今剛を迎える。まだ見ぬ恋人が、私の鍵を持っているという「Someone to Watch Over Me」。そしてドラムへ移動。深いスリットがセクシーさを感じさせながら、ビリー・ホリデーの「Lover Man」。ドラムとギターと彼女の歌が、とても切なさをさそう。曲のまつわる話も悲しさをより高める。

「Circle」のあと、節目節目に歌いたくなるという「Adios」を歌いあげる。この曲は、ライブで何度か聴いているが、聴く度に彼女のその時々の気持ちがこもった深い歌になる。

そして、11月4日に発売になる、大滝詠一のトリビュートアルバム『A LONG VACATION from Ladies』に参加したと報告。そのアルバムで歌っている「さらばシベリア鉄道」を披露。今回のゲスト、今剛とはこの曲で出会ったという。今剛のギターに感銘を受けた彼女が、オファーをしたとのこと。

カバー曲が続いたので、自分の曲を。以前は、青い、恥ずかしいという気がして歌うことがなかったけれど、一度歌ったら、今も歌えるかもしれないと気づいたという「Down By The River」。

その後は、最近ハワイへ行き出会ったというIZというアーティストの「Starting All Over Again」。340Kgもあるハワイアンの歌手だったIZは、すでに亡くなってしまっているが、ハワイで、彼の音楽に感銘を受けたとのことだ。すべてを受け入れるということを強く感じたという。

そして、ハワイの旅の間読んでいたという「ボヴァリー夫人」と対話しながら作ったという新曲。タイトルは、まだなく「New Song」と紹介された。そしてラストは、一人で「どこにもかえらない」。この曲も明るいメロディに反して悲しい曲だ。

アンコールは、再び今剛とともに「SWEET SERENITY & chocolate milk-tea」。

鈴木祥子に悲しい歌は似合う。彼女の声、たたずまい、そして、存在が悲しい歌をより明瞭にさせる。しかし、彼女は今回のテーマに合わせて演じていたのかもしれない。きっと明るい歌を歌うというテーマでも、彼女なりの静かな明るさで、きっとその場を作るだろう。そんな感情の深さを改めて感じたライブだった。

<鈴木祥子 東京公演>
2009年12月17日(木)
@SHIBUYA-AX
開場/開演:18:30/19:00
席種:指定席
一般発売日:2009年9月26日
チケット代:前売り6,500円/当日7,000円(ドリンク代別途)

<鈴木祥子 大阪公演>
2009年12月18日(金)
@梅田シャングリラ
開場/開演:18:30/19:00
席種:オールスタンディング
一般発売日:2009年9月26日
チケット代:前売り6,500円/当日6,800円(ドリンク代別途)

◆鈴木祥子オフィシャルサイト
[寄稿] 伊藤 緑:http://www.midoriito.jp/
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