13年目にして初の単独音源をリリースする200mph

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90年代の東京インディーズ・シーンで確固たる存在感を放っていたBEYONDS、颱風一家、SLIME FISHER、NAILS OF HAWAIIANのメンバーが集結し結成された200mphが、結成13年目にして初のフルアルバムをリリースする。

DAMNEDのようなパンク源流のスピード感とSOUNDGARDENやTOOLといった90年代ヘヴィ.ロックの音圧を同時に体現するドラム、ポスト・コア~ポスト・ロックのエッセンスを紐解いたコード感とアルペジオで斬新な風景を描き出すギター、アメリカン・ハードコアやメロディック・ハードコアのドライブ感とメロディー.ラインを注入するベース、そしてそれらのサウンドを文学的な日本語詞で1枚の絵画にまとめ上げるヴォーカルは、どのジャンルにも収まらず、東京アンダー・グラウンドのリスナーやバンドマン達からも熱烈な支持を受け続けていた。

2001年のCOWPERSとのスプリットCDリリース後にドラマー、HERAが新バンドSPIRAL CHORDを結成するために札幌に移り住んだため元颱風一家のドラマーARATAをヘルプに迎えたが、ライブ活動再開時にはARATAをそのまま残したツイン・ドラム編成へと生まれ変わる反則技を披露。全方向へ向けられていたベクトルが2台のドラムによる重量感をもってさらにスリリングに進化し、確固たる存在感を獲得している。

そして2006年にデモ音源を発表して以来、順調なペースでライブを重ねてきた彼らが遂に待望の単独アルバムを発表する。

新曲に加えライブで披露されてきた楽曲を新たなアレンジで収録した今作は、音源化を熱望していた長年のファンにとっては正に歓喜のリリースとなる。また、過去のバンド.キャリアから若い世代の音楽ファンからも高い関心を寄せられている彼等の音源はCOWPERSとのスプリット、デモ共に廃盤/完売で入手困難状態が続いているため、今作はまさにマストアイテム。

TOOLやNEUROSIS、MARS VOLTAにも匹敵する爆発的な重さと壮大なスケールのバンド.アンサンブルに心底打ちのめされる作品だ。

200mph (ニヒャク・エム・ピー・エイチ)
『200mph』
2009年11月6日発売
STD-07/¥2,200

◆200mph オフィシャル・サイト
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