ビラル、9年ぶりの新作を来年リリース。

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フィラデルフィア出身の鬼才シンガー、ビラル(Bilal)が2001年のデビュー作以来となるニューアルバムを発表する予定であることが分かった。

一部で"Air Tight's Revenge"というタイトルが噂されているニューアルバムだが、Billboard.comのインタヴューによると来年の春までには発表できるという。インディ・レーベルPlug Researchを通して自身のレーベルJazzman Musicから発売される予定。

ビラルは2001年にメジャー・レーベルのInterscopeから"1st Born Second"でデビュー、2003年には"Love For Sale"というセカンド・アルバムを予定していたが、音源流出にともない発売が中止となったことがある。音源流出トラブルの後はしばらくレコーディングから遠ざかるなどショックが大きかったようだが、昨年から制作を開始した新作は、その流出した"Love For Sale"の発展形となるようだ。「"Love For Sale"は、あの頃(ブルーズ・アーティストの)ハウリン・ウルフ(Howlin' Wolf)をよく聴いてたから、生々しい、ブルージーな感じだった。今回はジャズとロックをミックスした感じになる。スティーリー・ダン(Steely Dan)、ジョン・レノン(John Lennon)、そしてボビー・ウォマック(Bobby Womack)なんかだね」とのこと。現在のところ全12曲を予定しており、9曲がすでに完成済。全曲をビラル自身がプロデュースしており、一部はナッツ(Nottz)やサーラー・クリエイティブ・パートナーズ(Sa-Ra Creative Partners)のシャフィーク・フセイン(Shafiq Husayn)の力も借りているようだ。収録曲のうち、"Who Are You?"という曲はスクエアプッシャー(Squarepusher)にインスパイアされたもので、"Dollar"という曲はエレクトロニックなブルーズ曲だという。

また、ビラルはこれまでの自身の客演曲などを集めた"The Return Of Mr. Wonderful"というミックステープを今年発表している。

◆ビラル Artist Info(notrax)
◆ビラル Artist Video(notrax)
text by notrax
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