美しいスコアを驚きのスピードで作成、楽譜作成ソフト「Sibelius 6.1」

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アビッドテクノロジーは、ベストセラー楽譜作成ソフト「Sibelius」のバージョン6.1日本語版を発表した。楽譜作成に要する時間を約半分に節約する、ユニークなマグネティック・レイアウト・ツールなどの多数の新機能が追加されている。

「Sibelius 6.1」の新機能の目玉は「マグネティック・レイアウト」。これはユーザーが気付かないほどスムーズかつ詳細に、スコアのレイアウトを調整する機能。一番初めの音符から、スペース配分やレイアウトが自動的に行われるため、明確な視認性とプロフェッショナルな外観が実現される。この機能ひとつでも譜面作成時間を最大半分まで短縮することができるという。「20年の譜面作成の歴史の中で最も革新的な機能であるかもしれません」というのだから、相当の自信がうかがえる。

変更履歴を記録、バージョンを比較できる機能は、教育機関やコラボレーションに非常に役立つものだろう。

たとえば、教育者なら効率的に生徒の進行状況の把握、盗作の指摘、コラボレーションの促進を行うことができる。生徒は進行状況を記録して、最終のコースワークと共にコメントを提出することができるようになる。また、プロフェッショナル・ユーザー向けには、浄書家や編曲家、出版社などの間で変更内容の共有やコラボレーションを行うための、確実かつ効果的な方法となる。作品のバージョンを1つのファイル内に保存、マニピュレート、比較することが可能なので、管理は非常にラクになるはずだ。

また、ピアノの鍵盤やギターのフレットを楽譜とともに表示するキーボード&フレットボード・ウィンドウも音楽教育に役立つ機能の1つだろう。パソコンのQWERTYキーを使ってピアノのように「演奏」して入力できるのもポイントだ。

「ライブ・テンポ」により、現実的かつ微細なニュアンスを直接アレンジの中へ反映させることも可能だ。キーボード・コントローラーやQWERTYキー・コマンドを使用してタップ・ポイントをスコア上に直接記録する機能で、スコアの再生に「ヒューマン」フィールを追加できるようになっている。出来上がったスコアを指揮者感覚で演奏させるのもおもしろいだろう。

ReWire対応は、他のDAWと併用するユーザーにとっては待望の追加機能だ。これにより、オーディオトラックの組み込み作業が簡素化できる。Pro ToolsソフトウェアをはじめとするDAWとの同期により、ボーカルや生演奏の追加がカンタンにできる。

最後のトピックは最新OSへの対応だ。Sibelius 6.1日本語版はWindows 7、Snow Leopardへの対応がなされている。最新環境でも安心して使えるというわけだ。

なお、下記リンクには新機能を紹介するビデオが公開中。英語ナレーションではあるが、文章ではわかりにい印象のマグネティック・レイアウト機能も一目で魅力が実感できるようになっている。体験版も用意されているので、気になる人は要チェックだ。

<動作環境>
●Windows
Windows XP 32-bit SP2以降、またはWindows Vista 32-bit SP1以降、512M以上のRAM、550MB のハードディスク空き容量、DVD-ROM ドライブ
●Mac
Mac OS X 10.4.9 以降、またはMac OS X 10.5、512MB以上のRAM、550MB のハードディスク空き容量、DVD-ROM ドライブ

◆Sibelius 6.1日本語版
価格:
通常版:63,000円
アカデミック版:1コピー42,000円
ネットワークライセンス版(11ライセンス以上):1コピー12,000円

◆Sibelius 6製品ページ
◆Sibeliusサイト

◆BARKS 楽器チャンネル
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