前野健太、『あがた森魚ややデラックス』イベントで本人に遭遇し固まる

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10月23日(金)、シアターN渋谷で行なわれた映画『あがた森魚ややデラックス』の公開記念イベントに前野健太が登場、トークとともにパフォーマンスを披露した。

会場では竹藤佳世監督も飛び入り参加し、黒い大きなサングラスがトレードマークの前野健太に監督が「ボブ・ディラン好きですか?」と唐突な質問。「好きです。僕はマネしてます。影響受けているというか…マネですんで」と、若干たじろぐ前野健太に観客も爆笑。

映画『あがた森魚ややデラックス』を観てあがた森魚に持った印象については「1人という感じが凄くしてその辺がディランのスピリッツというかソロアーティストっていうのを感じましたね。ただ、あがたさんの曲を聴けば聴くほどわからなくなって、掴もうとするとスルッと逃げてしまって、映画でもそういう部分が見えて興味深かったですね」と、ミュージシャンだけになかなか鋭い視点でコメント。そこには、「素材が400時間くらいあって、説明しようとすればするほどわからなくなってしまって、監修の森達也さんと『これはもう説明じゃない。あるがままに見せるしかない』という方向になっていったんです」と竹藤佳世監督も同意を示す一幕も。

この日のライブでは、このイベントのために用意してきたあがた森魚の曲「大寒町」と、自身のデビューアルバムに収録されている代表曲「青い部屋」を披露。「青い部屋」はあがた森魚やはっぴいえんどをよく聴いていたという21歳の頃に作った曲なのだそうだ。

無事ステージも終了し、退場するところで、なんといきなりあがた森魚本人が登場というサプライズもあり、観客は歓喜。一方、突然のことに緊張を隠せず固まってしまったのは前野健太。あがた森魚とは初対面の彼にとって、このハプニングは、観客以上の大きなサプライズとなったようだ。

前野健太
ミュージシャン。2000年頃より作詞・作曲を始め、東京都内を中心にライブ活動、自宅での録音を精力的に行なう。2007年9月、アルバム『ロマンスカー』にてデビュー。同作収録の曲「天気予報」が映画『デトロイト・メタル・シティ』のメイキング映像の挿入歌として使用される。2009年1月、セカンドアルバム『さみしいだけ』発表。日常の機微を丁寧にすくいあげる歌詞とポップなメロディー、さらにはライブでのアグレッシヴな演奏で注目を集める、新時代のシンガーソングライター。

『あがた森魚ややデラックス』
1972年に「赤色エレジー」のヒットで華々しいデビューを遂げて以来、型破りな生き方を貫いてきたシンガーソングライター、あがた森魚のドキュメンタリー映画。これまでに30枚を超えるアルバムを発表。さらに、シンガー・ソングライターのみならず、詩人/俳優/エッセイスト/映画監督などなど、友人の矢野顕子をして「天然記念物」と言わしめるほど、ジャンルも常識も軽々と飛び越えて、あがた森魚的生き方を貫いてきた。還暦を迎えたあがた森魚は、日本最北の地から南は沖縄・石垣島まで全国67ヵ所を、たった1台のキャンピングカーでめぐるライヴツアーを敢行。畳の上、テーブルの上で、熱く語り、はしゃぎ踊り、酔いつぶれ、怒鳴り、ちょっとだけ泣く。心に染み入るメロディと奔放すぎる生きザマ。東京・九段会館での感動的なフィナーレへと続く本作で、音楽からもはみ出してゆく剥き出しのあがた森魚の生き方が見えてくる。
監修:森達也
撮影・編集・監督:竹藤佳世
出演:あがた森魚/鈴木慶一/矢野顕子/久保田麻琴/緑魔子ほか
2009年/ カラー / 90分 / デジタル上映 / アメリカン・ビスタ / ステレオ
10月10日 シアターN渋谷にてモーニング&レイトショー
(c)Transformer,Inc.
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