ジョージ・ハリソンが残した歌詞、40年を経て完成

故ジョージ・ハリソンが残した8行の詞が、40年のときを経て完成された。この詞はハリソンが1967年に書いたもの。当時、執筆中だったビートルズの伝記に収めるよう作家ハンター・デイヴィスに渡された。デーヴィスはその後、すっかり詞のことを忘れていたが、2009年になってアビー・ロード・スタジオの床に放置されていた紙くずの中から発見された。

詞はその後、大英図書館のビートルズ・コレクションで展示されているが、『Telegraph』紙によると、BBCラジオのプレゼンター、スペンサー・リーの提案により、コンテンポラリー・ソングライターのディーン・ジョンソンが残りの部分を書き足し、曲を完成させたという。

ジョンソンはこう話している。「ジョージの立場を考え、その頭の中に入り込もうと最善を尽くした。これを聴いた人のほとんどが、オリジナルの詞との連続性があると考えてくれている」

詞は当初、ラブ・ソングかとも思われたが、現在はジョン・レノンとのぎくしゃくとした関係について書かれたものと考えられている。

紙の裏側には、ビートルズのマネージャーだったブライン・エプスタインが書いた、彼のカントリー・ハウスへの道順が記されているという。

Ako Suzuki, London