[2009楽器フェア速報]これぞ日本の心、アコギと着物のこっそりコラボ

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毎回楽器フェアのタイミングで全ラインナップをモデルチェンジするタカミネは、今回もたくさんの新作を展示していた。新しいカラーバリエーション、グレン・フライ・シグネチャー、国内用にデザインされた最新サンタフェなど、タカミネ・ファンには見所も満載だ。

そんな中で、特にご紹介したいモデルが、このLTD2010。その名前のとおり限定モデルではあるが、近いうちにちゃんと楽器店に並ぶべく、生産されるという。追ってアメリカでも発売となる予定だが、輸出される時点でモデル名は「雅」となるようだ。

このLTD2010、ポイントはピックガードやヘッドの付き板として使われている模様だ。これ、実は着物の生地なのだ。もちろんそのまま生地を張り付けているのではない。生地をアクリルの板ではさみ中の空気を抜いて真空にし処置を行なっているのだという。その技術がなかなかの難易度で職人の手作業によるもののため、大量生産には向かないらしい。

ただ、それによる完成度はまた格別で、日本の着物の持つ美的要素が見事にギターに反映され、独特の色気や奥ゆかしさを醸し出してくれている。ピックガードやヘッド表面のみならず、細くレーザーカットしたものでバインディングも着物生地で作られている。ポジションマークも同様だ。

LTD2010は専用ハードケースも付属して、税込399000円。日本人の魂、これでかき鳴らすべし。

なお、着物生地のギターへの起用はすでにいくつか実例があり、ヨーロッパでは「桜」「忍者」というネーミングで出荷され好評を博している。米国での「雅」の反応はどうであろうか。
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