定番楽譜作成ソフトがバージョンアップ、「Finale 2010」登場

ツイート
イーフロンティアは、楽譜作成ソフト「Finale 2010」を2009年12月11日より発売する。あらゆる楽譜に対応可能なほか、ソフトウェア音源「Garritan Instruments」と「Aria Player」による高品質な再生が可能、VST/AUエフェクトプラグインにも対応する。通常版の他、解説本付き、アカデミック版、マルチライセンスの発売も行われる。

「Finale」は、国内の楽譜作成ソフト市場において売上シェアNo.1を誇る楽譜作成ソフトの最高峰。音楽出版、教育現場、演奏家などプロフェッショナルな現場ではもちろんのこと、音楽を愛する幅広い層に業界標準として支持されている。そのFinaleの最新バージョンが「Finale 2010」だ。

「Finale 2010」の新機能は多岐にわたる。その中でも注目はパーカッションとコードネームの入力に関する大きな改良だ。パーカッション入力機能では、符頭をドラッグすると、各ピッチに割り当てられている打楽器名を表示。また、ハイハットは×印の符頭で表示されるなど、楽器に適した符頭キャラクタが選択される。記譜とプレイバック音源との対応が自動で行われるのもポイント。スネアの位置にある音符はスネアドラムの音で、バスドラムの位置にある音符はバスドラムの音でといった具合に音色の設定は一切必要ない。

コード入力機能では、従来の「楽譜へ直接タイプ」と「MIDI入力」が、メニューで切り替えを行うことなく併用できるようになたことが挙げられる。次の拍や小節への移動、削除や編集も、シンプルなキー操作で直感的に行えるようになっている。また、コードネームが拍に属するようになったため、今までは音符や休符への関連付けが必要だったのに対して、Finale 2010では音符や休符が存在しない小節へのコードネームの入力が簡単に行える。コードネームを削除せずに音符の削除や変更が可能なのも便利だ。このほか、音符の入力前にコードネームの入力が可能になったのも手軽さアップに貢献している。全休符や全音符のみの小節にコードネームをつけた場合も小節の左端に位置調整されるのもうれしい。

リハーサルマークの並び方を定義しておくことで、曲中のすべてのリハーサルマークをコントロールできるのもポイントの1つ。ショートカットキーを押すだけで、スコア中のどこにでもリハーサルマークを正しい順序で入力可能。スコア中のリハーサルマークの削除・移動・追加した場合は、すでに入力されている記号は自動的に正しく並び変わる。表記方法のカスタマイズも可能だ。また、小節番号設定も柔軟になっており、スコア譜とパート譜の表示方法を独立して設定できるほか、長休符を使用している小節での表示位置も独立して設定可能だ。

楽譜作成ソフトとしては充実した再生環境にも注目だ。音源は高品質なGarritan Instrumentsを採用、シンプルで手軽に使用できるAria PlayerはFinaleと完全に融合しており、より豊かな楽譜再生を可能にしている。新バージョンでは、チャーチオルガン、バラエティに富んだエレキギター、5オクターブのハンドベル、スティールギター、ブラシドラムキットなど、50種類もの音色が追加。さらにVST/Audio Units音源およびエフェクトも使用可能となっている。

このほか、歌詞のエクスポート、ハイパーリンクの埋め込み、透明になったハンドル、新しい手書き風フォント「Broadway Copyist」、スキャン入力の機能向上など、多くの機能追加がなされている。

パッケージは解説本付きやアカデミック版など合計7種類、Windows/Macハイブリッドとなっている。ライセンスパックが用意されているので、教育機関などでのまとめ買いにも安心だ。

<動作環境>
●Windows
対応OS:Windows 7/Vista/XP(64bit互換あり)
CPU:Pentium 4以上
メモリ:1GB以上(※Garritan Instrumentsの同時発音数は搭載メモリの容量に依存します)
ハードディスク:600MB以上の空き容量(付属のGarritan Instruments使用時2GB以上の空き容量)
モニタ:1024×768ピクセル以上
サウンドカード:各OSに対応のサウンド機能
その他:DVD-ROMドライブ(インストール時に必要)
インターネット環境(ユーザー登録時に必要)
オプション:MIDIインターフェイス、MIDI入力/出力機器(キーボード、音源など)、オーディオインターフェイス、プリンタ、スキャナ、マイク
●Mac
対応OS:Mac OS X 10.4/10.5/10.6
CPU:PowerPC G4(1GHz)以上
メモリ:1GB以上(※Garritan Instrumentsの同時発音数は搭載メモリの容量に依存)
ハードディスク:600MB以上の空き容量(付属のGarritan Instruments使用時2GB以上の空き容量)
モニタ:1024×768ピクセル以上
サウンドカード:各OSに対応のサウンド機能
その他:DVD-ROMドライブ(インストール時に必要)
インターネット環境(ユーザー登録時に必要)
オプション:MIDIインターフェイス、MIDI入力/出力機器(キーボード、音源など)、オーディオインターフェイス、プリンタ、スキャナ、マイク

◆Finale 2010
価格:オープン
◆Finale 2010 解説本付き
価格:オープン
◆Finale 2010 アカデミック
価格:50,400円
◆Finale 2010 アカデミック 解説本付き
価格:52,500円
◆Finale 2010 5ライセンスパック
価格:115,500円
◆Finale 2010 マルチライセンス10-29本
価格:19,950円(1本あたり)
◆Finale 2010 マルチライセンス 30本以上
価格:17,850円(1本あたり)

◆Finale 製品詳細ページ
◆イーフロンティア

◆BARKS 楽器チャンネル
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス