ノラ・ジョーンズ『ザ・フォール』、女性から圧倒的な支持

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ノラ・ジョーンズの4作目となる最新作『ザ・フォール』が11月11日に全世界に先駆けて日本で発売になった。iTunesでは早くも総合トップ・アルバム・チャートで1位を獲得、大ヒットへの助走に勢いがついている。先行シングル「チェイシング・パイレーツ」に代表されるように、アルバムはポップス/ソウル/ロック色が強くなり、ノラの新たなチャレンジに満ちている。

新たなプロデューサーやミュージシャン達も重要な役割を果たしているがもちろん、ノラ自身が新しい。ピアノよりもエレキ・ギターを多く演奏。今までになくファルセットで歌っている曲もあるし、歌詞の内容も恋愛にまつわる激しい感情を表現した曲が多い。もちろんショート・カットというビジュアルの大きな変化もある。アルバム制作までの数年間に彼女にどんなことが起きていたのだろう。

ノラは最近のインタビューでこう答えている。

「ここ数年間、個人的にいろいろな過渡期を迎えていたから、そういったものが少しは出ていると思うわ。年齢的なものもあると思う。私は30歳になったし、周りはみんな結婚したり、離婚したり、赤ちゃんが生まれたり、犬を飼ったり、とてもエモーショナルな時期だったの。友達とそういった気持ちを共感しあったり、私自身の苦しい時期を乗り越えたりしたのがこのアルバムに表れているのかも」。

私生活でパートナーとの別れなど様々な経験が楽曲制作に大きく影響したことは間違いない。

「私も歳をとって、新しいことにトライすることがこわくなくなったんだと思う。(アルバムでは)自分が求めていたこととそれ以上のことを得られたと思う。物事って自分が求めた通りにはならないかもしれないけど、でも、それが良かったりするしね」。

過去3枚のアルバムで3,600万枚という巨大なセールスを記録しながらも、新作においては全く気負うことなく、自分自身を素直に歌にするノラ。ばっさり髪を切って、新しいことにチャレンジし、力強く進んでいく姿が潔い。ノラのアルバムの購入者は20代~30代を中心に女性が多いのは、そんなノラのナチュラルさ、等身大の魅力が源なのだろう。

なお「せつなさの予感」「ヤング・ブラッド」の2曲も着うた(R)で発売開始、オフィシャルサイトでも11月11日からアルバム『ザ・フォール』の全曲ストリーミングが開始となった。スペシャル・ページ内では、『ザ・フォール』オリジナル壁紙のほか、キュートなノラの写真を使用した壁紙の2種類をダウンロードすることができる。

『ザ・フォール』
2009年11月11日 日本先行発売
TOCP-70830
1.チェイシング・パイレーツ Chasing Pirates (Norah Jones)
2.せつなさの予感 Even Though (Norah Jones/Jesse Harris)
3.ライト・アズ・ア・フェザー Light As a Feather (Norah Jones/Ryan Adams)
4.ヤング・ブラッド Young Blood (Norah Jones/Mike Martin)
5.愛の名残り I Wouldn't Need You (Norah Jones)
6.ウェイティング Waiting (Norah Jones)
7.イッツ・ゴナ・ビー It's Gonna Be (Norah Jones)
8.こわれた恋心 You've Ruined Me (Norah Jones)
9.バック・トゥ・マンハッタン Back To Manhattan (Norah Jones)
10.スタック Stuck (Norah Jones/Will Sheff)
11.ディセンバー December (Norah Jones)
12.テル・ヤー・ママ Tell Yer Mama (Norah Jones/Jesse Harris/Richard Julian)
13.ひとときの恋人 Man Of The Hour (Norah Jones)
14.ハー・レッド・シューズ Her Red Shoes※日本盤ボーナス・トラック

◆iTunes Store ノラ・ジョーンズ(※iTunesが開きます)
◆ノラ・ジョーンズ・オフィシャルサイト

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