天平、記念イベントにて新曲を披露

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天平のセカンド・アルバム『翼』と初のエッセイ『ピアニストになると思わなかった。』が共に11月11日に発売されたことを記念し、11月12日に合同リリースイベントが東京新宿区ポプラ社コンベンションホールで開催された。この日、天平は応募抽選に当選したファン40名と約80名のメディアの前で、新曲やトークを披露した。

◆天平、記念イベントにて新曲を披露 ~写真編~

2008年6月にCDデビューをした折、その波乱万丈の人生が様々なメディアで紹介され、多くの共感や勇気を人々に与えた天平だが、デビューアルバム『TEMPEIZM(テンペイズム)』は、クラシックの新人、しかも全曲オリジナル楽曲が収録されたアルバムとしては、異例の2万枚を売り上げている。

そんな天平の報道を見たポプラ社の編集担当者は、最初はそのピアニストらしくない「片手腕立て伏せをする姿」と「情熱的な演奏」に興味を持ちエッセイ本の発売をアプローチ。更に実際に本人に接してみて、ただの武道家のような力強いピアニストなだけではなく、繊細な音楽を生み出す純粋さと夢を追い続ける一途さを知るにいたり感動。この生きざまを多くの人に知ってもらいたいと思ったという。11月11日に発売されたエッセイ本「ピアニストになると思わなかった。」は、発売当日に売切れた書店も出た。

「色んな人の協力があって今日までやってこれました、今日のテーマは笑顔です」という天平の挨拶から始まったイベント。全6曲を演奏、その中でも最新作『翼』に収録された「LIKE A BIRD」では「鳥のように自由になりたいと思い作りました。翼がもがれたり、檻の中から出たいという気持ち、そして自由を手にして空に羽ばたいた先には色んな人との出会いがありました」と語ってそのまま鳥ように軽やかに演奏した。

途中のMCで、『翼』というアルバムタイトルにこめた思いを披露、「ピアノや音楽が自分にとっての翼、これがあったからこそ世界中に飛び立っていける」。また、エッセイの発売には「密度の濃い自分の人生」だったからこそ出せた本だと語った。

この日の演奏に使用されたピアノはCDのレコーディングで実際に使用された1500万円もするカワイのピアノだった。天平がレコーディングに使用したことを知ったファンが、その後このピアノを購入することになったため、天平がこのピアノで演奏するのはこの日のイベントが最後となった。記念すべきイベント会場に招待されたファンは涙を流しながら演奏に聴き入った。

「人の力は無限大。死ぬ気でやれば夢を掴める」。このモットー通り、天平は翼を大きく広げて無限大の空をさらに羽ばたきはじめた。

(C)森リョータ


『翼』
TOCP-70809 ¥2,800(税込)

『ピアニストになると思わなかった。』(天平 著)
ポプラ社
本体1,300円(税別)

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