森繁久彌関連CDにオーダー殺到。品切れを起こす。

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2009年11月10日、森繁久彌が96年の生涯を閉じた。

テレビ、映画、舞台俳優としてはもちろんのこと、今も愛され続けている楽曲「知床旅情」を残したシンガーソングライターとして、またラジオのパーソナリティーとしても活躍。彼の功績を振り返ると、日本のマルチタレントの第一号のような存在でさえあった。

そんな森繁久彌が朗読している詩集CD『愛誦詩集』が現在、品切れを起こしている。アナウンサーとして「語る」ことを生業として人生のスタートを切った森繁にとって、青春時代から愛唱してやまない名詩の朗読は、生涯を通じたテーマであったという。

『愛誦詩集』は、島崎藤村や中原中也、北原白秋、宮沢賢治、与謝野晶子、井伏鱒二などの作品に加え、森繁自身の詩も収録し、森繁が88歳の米寿の年(2001年)にリリースされた。発売以来ロングセラーを続け、これまで約10万枚の売上だったが、訃報を受け1週間で数千枚のオーダーが集中し、現在品切れ状態だという。

また、この作品に収録し切れなかった、「万里長城の歌/土井晩翠」「富士山/草野新平」など、名詩の数々を卒寿(90歳)を迎える直前の森繁が朗読し、録音したCD『望郷詩集』にも、オーダーが殺到している模様。

昭和の名優の悲報を受け、業績を再評価する動きが始まっている。

◆iTunes Store 森繁久彌(※iTunesが開きます)
◆森繁久彌『愛誦詩集』のCD情報
◆森繁久彌『望郷詩集』のCD情報
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