[クロスビート編集部員リレー・コラム] 杉山編「BBC Sound Of～」

年末年始の“お楽しみ企画”といえば、英BBC主催、イギリスの音楽関係者が選ぶ恒例の新人リスト「BBC Sound Of～」シリーズ。つまりは気になる新人勢の公開人気投票で、基本的にミーハーな自分は見ているだけでも楽しいのだが、とはいえネット・ツールが発達した現代。それだけでは満足出来ないリスナー達による予想合戦が早速始まっている。

まずは2008年の受賞結果をざっくりおさらいすると、（1）リトル・ブーツ（2）ホワイト・ライズ（3）フローレンス・アンド・ザ・マシーンといった面々。現在リスナーの間では、大型新人マリーナ・アンド・ザ・ダイヤモンズやエリー・グールディング（どちらも超ポップ）など2009年も引き続き女性アクトが人気で、そこにデルフィックやザ・ドラムス、UK知性派ポストパンク＋モデスト・マウス／グリズリー・ベア風のエヴリシング・エヴリシングががっぷり四つといった印象だ。個人的にはデルフィック以下インディ3組、エリー・グールディング、ロンドンのマウント・キンビーに期待！

とはいえこのリスト、当てることを目的にするなんてナンセンス。むしろ友人や知らない“誰か”の好みと自分のズレ具合を楽しむのが最高の活用法だ。結果が出たら納得したり文句を言ったり…。そんなことをしている時が一番楽しかったりするわけで。

12月初旬には候補者を集めたロングリストが公開予定。“来年の新顔”の行方やいかに？

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