スノウ・パトロール、ロイヤル・アルバート・ホールで集大成ギグ

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初のベスト・アルバム『Up To Now』をリリースしたスノウ・パトロールが、11月23~25日、ロンドン/ロイヤル・アルバート・ホールで15年のキャリアを集大成するスペシャル・ギグを行なった。

あらかじめオフィシャル・サイトで「ロック・ショウにはならない」とあったように、通常の彼らのライヴとは違う展開となった。ショウはフロントマンのギャリー・ライトボディとハーブの演奏による「The Finish Line」でスタート。その後もアコースティックのパフォーマンスが続くなど、前半はギャリーいわく「ロマンチックなセット」を披露した。

最新アルバム『A Hundred Million Suns』からのヒット曲「Take Back The City」やマドンナのカヴァー「Ray Of Light」などもプレイされたが、前半はヒット曲とは無縁、ベスト・アルバムにも収録されなかった――しかし、スノウ・パトロールの過去のソングライティングを振り返るには最適、かつレアなトラックがストリングスやピアノをフィーチャーしたオリジナルとは違うヴァージョンでパフォーマンスされた。

後半では「Spitting Games」や「Run」「Chasing Cars」「Chocolate」「Shut Your Eyes」などのヒット曲を立て続けにプレイ。前半では大人しかった客席がうって変わり、総立ちの大合唱となった。

グレーテスト・ヒッツ・ツアーということで、これまでのヒット曲が満載となるショウを期待していたファンは、正直言って後半しか楽しめなかったかもしれない。しかし、コアなファンなら期待以上だったに違いない。いままであまりライヴでプレイされることのなかった曲の数々、お馴染みのヒット曲でさえいつもとは違うアレンジでプレイされ、スノウ・パトロールによるスノウ・パトロールのカヴァー的一面も持った興味深いパフォーマンスだった。過去を振り返ると同時に、再生の意味合いも持つ貴重な集大成となった。

Ako Suzuki, London
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