カサビアン「スーザン・ボイルはかわいそう」

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『X Factor』に批判的なカサビアンのトム・ミーガン(Vo)が、同様のオーディション番組『Britain's Got Talent』から一躍大スターとなったスーザン・ボイルに同情を示した。

『Daily Record』紙のインタヴューで、『X Factor』に対し「あんな最低のものを見てるなんて、この国がどれほどレベルが低くなっちまったのか信じらんないよ。ぞっとする音楽だ。ショッキングだよ」と話したミーガンは、続けてスーザン・ボイルに対しこう自説をぶちまけた。

「スーザン・ボイルを見てみろ。あいつらが彼女にしたことは恐ろしいよ。彼女にはわかってないだろ。かわいそうに。あいつら、彼女を大スターにしようとしているが、とんでもない話だ。これじゃあ、彼女の残りの人生はめちゃくちゃになる。彼女にはその準備ができてない。彼女には向いてない。踊らされてるだけだ。ひどいもんだ」

一方で、『X Factor』を新しい才能が発掘できるいいチャンスだと好意的にとらえ審査員をやってみたいと話す人もいる。エミネムだ。『The Sun』紙によると、彼はこう話したという。「リアリティ番組からは悪くない才能がいっぱい出ている。彼らにチャンスを与えるときが来た。俺みたいな審査員がいない限り、『X Factor』のような番組でヒップホップ・スターが勝つことはない。英国には、才能あふれるヒップホップ・スターがいっぱいいる。でも審査員がヒップホップをわかってない。俺は英国のアーバン・シーンに注目している。素晴らしい才能がいっぱいあるよ。あいつらに扉を開いてやれるような人が必要なんだ」

エミネムは毎週出演するのは無理だろうが「ゲスト審査員をやってみたい」そうだ。

『X Factor』は、これまでに5人のポップ・シンガーを誕生させた。そのうちの2人(第1回優勝者スティーヴ・ブルックスタイン、第4回優勝者レオン・ジャクソン)はデビュー・アルバム1枚を出しただけで、レーベルから契約を解除されている。

Ako Suzuki, London
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