謎のてるてる坊主“amazarashi”、青森県限定盤リリース

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あの世とこの世の接点にある恐山。この恐山を有する青森県むつ市在住の秋田ひろむを中心としたバンドamazarashi(あまざらし)が、12月9日(水)、青森県限定500枚、シリアル番号入り、詩集入りのミニアルバム『amazarashi/0.』をリリースする。

このamazarashi、地方在住のインディーズバンドなのだが、いまどきのJ-POPバンドとは思えない、凄まじいほどの“独自な”世界観を持ったバンドだ。このアルバムのキャッチ“歌詞を見ながら聴きたい曲が、いまいくつあるだろう。”が示すとおり、歌詞の中に人間の根底を流れる怨念ともいうべき激情を隠し持っている。

◆謎のてるてる坊主“amazarashi”、青森県限定盤をリリース~写真編~

思えば、青森出身には個性派アーティストが昔から多い。1970年代にはフォークの三上寛。反吐が出るほどの人間の闇をギター一本で歌い、アングラフォークの旗手として活躍した。1980年代後半にはヘヴィロックバンド人間椅子が出現。“文芸ロック”と呼ばれる江戸川乱歩を髣髴とさせる歌詞と重いサウンドで一時代を形成した。そして1990年代にはSUPERCAR。解散後の今も、若手バンドにリスペクトされるビッグアーティストだ。

そんな先輩の影響も垣間見える部分もありつつ、自分たちの世界観を痛いほどに前面に押し出した楽曲で勝負するのがamazarashiなのである。

彼らが創作する歌詞世界は異様である。ひとつひとつのフレーズをお見せするわけにはいかないので、ぜひアルバムをゲットするか、歌詞サイトなどで読んでみてほしい。普通人間が言葉にすることが出来ないような、心の奥底に流れるものをチカラずくで引っ張り出して言語化する。また、心の襞に引っかかった澱のようなものをこそぎ取る。そこで表現されるのは、本来なら避けて通ってしまいたいような感情である。1曲が1つの物語となって聴く者を揺さぶる。そんなパワーを秘めた言葉の数々がぎっしり詰まっているのだ。

しかしサウンドはポップなのである。ここらへんのバランス感覚が素晴らしい。耳障りの良いバンドサウンドを基調としているから、歌詞の持つ“重量”を重荷に感じずに聴くことができる。

そして、彼らのもう一つの特徴が、このキャラクターだ。謎のてるてる坊主。神の使いなのか、それとも悪魔か。善と悪の境界が曖昧なキャラクターは強烈で、一度見るだけで心に残る。PV映像では、繰り返しメタモルフォーゼするこのてるてる坊主の周りを歌詞が螺旋を描いて通り抜けていく。

と、このamazarashiを語り始めると、いろんなメタファーを駆使して語り倒したくなる。きっとリスナーの数だけ、彼らを語る言葉があるだろう。とにかく、今後の動向が注目される新人バンドだ。限りない可能性を感じる。

なお、このアルバム『amazarashi/0.』は、iTunesでの配信も同日12月9日(水)より開始される。

◆「光、再考」PV映像

『amazarashi/0.』
REP-026 \1,500(tax in)
2009年12月9日発売(青森県限定)
1.光、再考
2.つじつま合わせに生まれた僕等
3.ムカデ
4.よだかの星
5.少年少女
6.初雪

◆amazarashiオフィシャルmyspace

<歌詞掲載サイト>
◆Uta-Net
◆歌まっぷ
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