ザ・ボサノヴァ・ホテル、日本プロ音楽録音賞の最優秀賞を受賞

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ザ・ボサノヴァ・ホテルのファースト・アルバム『ムーン・アイランド』が、第16回日本プロ音楽録音賞のポップス/歌謡曲部門で最優秀賞を受賞した。

ザ・ボサノヴァ・ホテルは、マイケル・センベロ(Vo、G)、マドンナの「ラ・イスラ・ボニータ」の作者でもあるブルース・ガイチ(G)、ジョージ・ベンソンやデイヴィッド・フォスターなどとの活動で知られるジェイニー・クルーワー(Vo)の3人による、極上ボサノヴァ・カヴァー・ユニットだ。2009年5月にリリースとなった圧倒的な完成度をもった『ムーン・アイランド』は、AORファンやアラフォー世代の洋楽ファンを一瞬で卒倒させた。デヴィッド・フォスターも最大級の賛辞でザ・ボサノヴァ・ホテルを支持、往年のロック・オーディエンスは、諸手を挙げて作品に酔いしれたところだった。

日本プロ音楽録音賞は社団法人日本音楽スタジオ協会(JAPAN ASSOCIATION OF PROFESSIONAL RECORDING STUDIOS)が毎年「クラシック/ジャズ」「ポップス/歌謡曲」「サラウンド」「放送作品」などの部門ごとに優秀作品及び最優秀作品を選定し、制作を担ったエンジニアを表彰する賞である。トーマス・エジソンが1877年に世界で初めて蓄音機「フォノグラフ」を発明した日である12月3日を「音の日」と定め、1994年から授賞式を開催、2009年で16回目を数える。

日本でのスタジオ作業を含む作品が受賞対象となる中で、ザ・ボサノヴァ・ホテル『ムーン・アイランド』はフロリダのマイケル・センベロのスタジオにて制作され、EMIミュージック・ジャパンのスタジオでマスタリングをされた作品であった。

今回の受賞について、メイン・エンジニアであるザ・ボサノヴァ・ホテルは、「私達は元々はエンジニアではないのですが、長い間自分達の音楽を録音し、“録音された音の質”と“音の配置”が実に大切であることを学びました。このような賞を受賞できて本当に光栄です。」と喜びを語っている。また、マスタリング・エンジニアである渡辺昭人(EMI Music Japan Studio)は、「アメリカのポップ、アダルト・コンテンポラリー・シーンで素晴しい活躍を見せてきた才能が三位一体となって繰り広げる音世界、ボッサをベースにした心地よい聴きやすさと、曲のアレンジを大切にマスタリングしました。メンバーと制作に関わってくださったスタッフの皆様方に感謝いたします。」と、謙虚に喜びを表わしている。

マイケル・センベロは現在テレビ出演やコンサートのためイタリア、スペイン、インドネシアなど世界中を回っている。ジェイニー・クルーワーはジョージ・ベンソンの「ナット・キング・コール・トリビュート・コンサート」にバック・ヴォーカルとして参加中、また彼女自身のソロ・アルバムもレコーディングしているようだ。ブルース・ガイチは最近ではリチャード・マークスやフランスのニコラス・ペイラックの作品にレコーディング参加、12月13日(日)、15日(火)、17日(木)には、東京丸の内の「コットン・クラブ」で行なわれる元シカゴのピーター・セテラ初ソロ来日公演のギタリストとして来日する予定だ。

ザ・ボサノヴァ・ホテルとしては2010年明け、各人の活動が一段落してから次のプロジェクトをスタートさせるという。

◆ザ・ボサノヴァ・ホテル・オフィシャルサイト
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